市立串川中学校(長竹1469)の国道412号側の校庭に、地域住民の善意の寄付による時計台が新設された。「生徒、住民双方が日常生活の中で見るランドマーク的存在になれば」と期待されている。
1947年に創立された串川中学校。同校には1983年に新校舎が建設された際に、屋上に設置された壁面時計があったが、一昨年にこの時計が壊れていた。
そうした中、「串川中学校は今年創立70周年を迎える歴史がある学校で、卒業生も多く串川地区のシンボル的な存在。節目の年を迎える今年、串川中学校に何か恩返しがしたい」と、昨夏に串川中学校PTA(奈良雅人会長)が中心となり、同校に縁がある人々に呼びかけ、「串川中学校時計台新設実行委員会」を組織。奈良会長が委員長に就き、募金目標額を90万円に設定した。8月の夏祭り、9月の運動会、10月の柏桜祭、11月の串川・串川ひがし地域センターの文化祭での募金活動や住民各家庭の寄付金などにより目標金額に到達。この程、時計台が完成した。
完成した時計台は約5mの高さ。「これまでの壁面時計は、校庭のはじからでは見えづらい場所もあった。住民からの寄付を頂いたお金で新しく時計台を設置するので、生徒だけでなく、住民も日常生活の中で使えるものにしたい」と、両面から見える時計台を国道412号に面する校庭に設置した。
5月10日には委員会メンバーが市役所を訪れ、市から感謝状が贈られる予定。奈良委員長は「今回の時計台新設に際しては、多くの地域住民の方にご協力を頂きました。私の家も父親の代から親子3代、串川中学校出身です。串川中学校は本当に地域に愛されている学校です。この時計台が、地域のランドマーク的な存在になれば嬉しいですね」と話した。
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