2020年東京オリンピック競技大会の聖火リレーのルート概要が6月1日、大会組織委員会から発表された。3日間にわたり県内を巡るトーチは、2日目に橋本公園(西橋本)に到着する。1964年東京大会では当時の藤野町、相模湖町がルートに含まれていた。17日(月)からは、聖火ランナーの公募が始まる。
聖火は20年3月にギリシャを出発し、福島県からリレーがスタートする。神奈川県は43番目に通過する都道府県で、山梨県の富士吉田市から引き継がれた聖火が6月29日に箱根町に到着する。
相模原市に聖火が到着するのは、県内を巡る2日目。三浦市、横須賀市、鎌倉市、海老名市、厚木市を経て、橋本公園で各日の最終ランナーの到着を祝うセレブレーションが実施される予定だ。
前回の東京大会では国内で分火した聖火を4つのコースでリレーし、東京都を目指していた。神奈川県は2つのコースが通過。寸沢嵐在住の井草浩さん(74)は、相模湖町役場に勤めていた当時、山梨県から来た第1コースで県立相模湖漕艇場から小原宿本陣まで聖火ランナーを務めた。白バイに先導された井草さんの後ろには、予備のトーチを持った2人の副走者と20人の随走者が続いた。トーチを持つ腕が下がらないよう注意しながら、約2Kmを完走。「大役を果たせてほっとした」と振り返り、「今回の聖火ランナーにもぜひ応募したい」と笑顔で話した。
南区新戸在住の中村幸一さん(72)は当時、相原高校の3年生。静岡県から来た第2コースの聖火を藤沢駅から戸塚区内までつないだ。トーチの火が頭に付かないように少し傾けながら走った。中村さんは、「まさか人生で五輪を2度も見られるとは思っていなかった。前回は国立で観戦したが今回はゆっくりテレビでみたい」と話した。
井草さん、中村さんは共に「聖火が来る当日は橋本公園で見届けたい」と話している。
聖火ランナーの募集は6月17日から順次開始される。協賛企業4社と県実行委員会が参加枠を設けており、8月末まで各募集先に1回ずつ応募できる。参加資格は08年4月1日以前に生まれ、応募先の都道府県にゆかりがある人。1人の走行距離は約200m。問合せは市オリンピック・パラリンピック推進課【電話】042・851・3248へ。
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