相模原市立相原小学校(守屋孝子校長/児童数449人)の創立70周年記念式典が11月9日、同校体育館で開かれた。式典には児童や教職員、保護者をはじめ、歴代校長や近隣の学校長、PTA会長、自治会長ら来賓も参加。卒業生の音楽家による記念演奏も行われ、周年に華を添えた。
校歌斉唱後、登壇した守屋校長は、同校の70年を振り返りながら、関係者に対して感謝の言葉を繰り返した。そして、児童に「この70年という間に、皆さんと同じ年齢の人が、この学校でしっかり勉強し、遊んで、今は大人になっています。先輩方が残してくれた学校を大切にしていきましょう。そして、皆がこの学校で精一杯努力したよ、頑張ったよ、という気持ちになってくれたらうれしい」と呼びかけた。
続いて、同校卒業生で式典実行委員長の大八木聡さんが「心のふるさとである母校が長い年月を経てなお、ここに存在していることをうれしく思う。保護者、地域の方々が温かく子どもたちを見守り、育ててくれたおかげで市内でもすばらしい学校という評価を受けている。このことこそ相原小学校の伝統。他人を慮る気持ち、やさしさが子どもたちの心にも刻まれているものと確信している」とあいさつした。
山口伸弘PTA会長から守屋校長へテントなどの記念品目録が贈られた後、卒業生でヴァイオリン奏者の岡田清香さんが記念コンサートとしてバッハの「シャコンヌ」を演奏。会場は大きな拍手に包まれ、アンコールも飛び出した。
岡田さんは「大きな式典に呼んでいただき、大変光栄。後輩の目の前で弾くことができ、懐かしくもあり楽しくもあった。小学校に来たのは久しぶり。正門の桜の木とか、いつもその辺りで遊んでいたので、とても懐かしかった」と話した。
6520人を輩出
同校は1949年、地域の小川康明氏から土地の寄贈を受け、相模原町立旭小学校から分離独立し、50年に同町立旭第3小学校として相原に開校した。翌51年に相模原町立相原小学校と改称。54年、市制施行により相模原市立相原小学校となった。児童数増加に伴い、77年に二本松小学校へ、87年に当麻田小学校へ分離した。卒業生は6520人にのぼるという。開校記念日は10月20日。前身は、相原にある正泉寺を借用して1873年(明治6年)に開校した、「益進学舎」とされている。
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