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石老山 住民ら新ルートを整備 相模湖側から登山可能に

社会

公開:2021年4月22日

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新しく設置されたベンチ(右)と道標(左)
新しく設置されたベンチ(右)と道標(左)

 陣馬山と並ぶ区内屈指の人気登山・ハイキングコース「石老山」。2019年10月の台風19号の影響により、登山道が多大な被害を受け、 相模湖地区側から山頂への登山ルートは通行止めになっていた。そこで相模原市、地域住民らが3月末、協働で新たな登山ルートを整備、山頂までの登山が可能になった。地元は「今後、相模湖方面での周遊ルートとしての利用も見込まれるので、観光面でも効果がある」と期待する。

 関東百名山にも選定される石老山(標高702m)は相模湖の南岸に位置する。関東屏風岩や仁王岩など多数の巨大な岩や滝が点在し、丹沢山系や富士山、南アルプス、高尾山などが一望できる景色が人気を呼んでいる。2015年には、天皇陛下が皇太子時代に登山されたことでも有名になった。

 石老山の登山ルートは、藤野・篠原地区からのルートもあるが、交通の便の良さなどから、相模湖病院の無料駐車場から顕鏡寺を通る「東海自然歩道」(登山時間約1時間45分)を登るのが一般的で、大半の登山客が利用している。しかし、台風19号による土砂災害で、このルートは通行止めになっていた。復旧工事を担当する県によると、2021年度中に治山工事を終えるが、「東海自然歩道」の整備の見通しがたっていないのが現状だ。

 そうした中、市は昨年秋ごろから(一社)相模湖観光協会(佐藤泉代表理事)と、相模湖地区まちづくり会議(長谷川兌代表)らと新しい登山ルートの検討と数回の下見を重ね、相模湖側からの新しい登山ルートを復旧することを決め、3月末に整備を終えた。市は「この登山道は、20年から30年前に地元の人が登っていたあまり一般には知られていないコース。安全に登れるよう整備もGWに間に合った。途中には、相模湖がよく見えるスポットがあり、東海自然歩道とは違う風景、良さがあるので陽春の石老山を楽しんでほしい」と話す。

 新登山ルートは、若柳にあるさがみ湖リゾートプレジャーフォレストを出発し、藤野・牧野地区へ続く県道517号(箕石橋経由)を約30分程度歩くと大明神展望台登山口に到達。そこから大明神展望台を通り、山頂まで約1時間30分のコースとなる。迷わないように道標5基と、休息用のベンチ2台が設置されている。相模湖観光協会は「これまで使われていた東海自然歩道が開通されると、往復での登山でなく、新登山ルートは下りコースとして利用も見込まれる。新たな登山者の需要も取り込めるので、効果は大きいのでは」と期待する。

 なお、今回再整備した登山ルートは、JR中央線相模湖駅前にある相模湖観光案内所などで案内チラシを配布するほか、同協会などのホームページで確認できる。
 

石老山から相模湖を美しく見渡せるスポットがある
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