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さがみはら緑区版 公開:2023年10月19日 エリアトップへ

相模原市 猫の譲渡推進へ施設整備 医療面で獣医師会と協定

社会

公開:2023年10月19日

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市が設置した猫の一時保護施設
市が設置した猫の一時保護施設

 相模原市は10月2日、「猫の一時保護施設の運用」と「猫の一時預かりサポーター制度」を開始すると発表した。これに伴い、収容した猫の獣医療の協力体制について、(一社)相模原市獣医師会と協定を締結した。

 ペットの動物を多数飼育した飼い主が無秩序な飼い方で異常繁殖させて飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」。近年、問題への認知度が高まったこともあり、多頭飼育崩壊に伴う猫の保護数は増加しており、神奈川県動物愛護センター(平塚市)ではひっ迫した状況が続いている。

 これまで市内で多頭飼育崩壊が発生した場合や、やむを得ない理由によって市が引き取った場合は、県のセンターやボランティアへの委託などで対応していた。保護施設の設置が求められる中、昨年度は多頭飼育崩壊したケースが市内で複数回あった。こうした事態を受けて、市では今回、適切な収容・譲渡の推進を目的とした一時保護施設を整備した。

 施設はすでに運用を開始しており、▽収容エリア=24基の専用ケージを設置▽馴らし室=人馴れ・運動スペース▽観察室=健康チェック等▽トリミング室=洗浄等--の機能を有している。施設の具体的な所在地については公開していない。

一時預かりで譲渡促進

 市では、やむを得ない理由で飼っている猫を譲りたい人や、ボランティアなどが保護している飼い主不明の猫について月に一度譲渡会を実施している。この譲渡会では、猫を譲り受ける際に年齢や部屋数など「飼い主になるための15条件」を満たす必要があり、「興味があっても難しい」という課題がある。

 今回整備された猫の一時預かりサポーター制度は、市が収容した猫を各家庭で一時的に預かるというもの。ボランティアが世話をしながら人に慣れさせることで、収容した猫の譲渡が進むことが期待される。

「協力体制整えたい」

 市で一時的に収容した猫は譲渡する前に、ウイルス検査やワクチン接種などの処置を適切に行う必要がある。こうした猫にかかる獣医療については、市と協定を締結した相模原市獣医師会の協力のもとで進められる。

 同会の椿直哉会長は一時保護施設の整備を「将来の動物愛護センター設置への第一歩。こうした問題があることを知っていただき、協力していただくきっかけになれば」と話し、「今後、市と獣医師会、大学、地域のボランティアや企業などが協力する体制を整えていけたらいい」と話す。

 市生活衛生課の担当者は「ペットは最後まで愛情と責任を持って適正に飼ってほしい」と呼びかけた上で「『生涯飼うことは難しいが、猫を飼いたい』『何かしてあげたい』という人はぜひサポーターとして協力していただけたら」と話している。預かりサポーターへの応募や詳細は市のHPから。

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