特別養護老人ホーム相模湖みどりの丘(寸沢嵐)で3月7日、津久井消防署、帝京大学の学生と共に消防総合訓練が行われた。
春季火災予防運動の一環で行われた消防訓練。開催した相模湖みどりの丘は4階建てで、約100人が入居する。訓練は1階の厨房から出火したことを想定。初期消火が困難となり、入居者は建物から屋外へ避難した。向かいにある帝京大学の野球部寮からは約70人の学生が駆け付け、非常口から車いすの入居者を避難誘導していった。
さらに、3階で逃げ遅れた入居者を想定して消防の特殊車両が施設に横付け。足場の付いたクレーンを伸ばしてベランダから救出した。韮塚克巳施設長は「ここには100人以上の要介護の高齢者がいて、地域の皆さんの協力を受けて避難しないといけない。今回の訓練での発見を今後に活かして災害に備えたい」と振り返った。
学生が協力
同施設で火災が発生した際は、出火場所を確認し、安全を確認して遠い非常口から避難する。車いすの人はそこから職員や学生らの協力を得て避難することを事前に申し合わせている。
訓練に参加した野球部の今崎圭秦主将は「思ったよりスムーズに避難誘導できた。見よう見まねの部分もあったが良い経験になった」と話した。
学生の避難誘導について津久井消防署の若林剛署長は「学生は昼間はいないことが多いが、施設のスタッフが手薄になる夜間は協力に期待できる。身の安全を確保しながら避難誘導してほしい」と期待を寄せた。
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