女性目線で防犯を強化 地域初 「津久井矢車草女性の会」が設立
女性特有のきめ細やかな優しい目線を活かした、地域の防犯活動をー。地域初となる女性防犯ボランティア団体「津久井矢車草女性の会」(兼久ユリ子会長、会員13人)がこの程発足。6月2日には、出陣式とひったくり・振り込め詐欺被害の防止を啓発する防犯キャンペーンが行われた。
ひったくりや振り込め詐欺など軽犯罪の被害は、女性や高齢者など、体力的に弱い者が狙われることが多い。実際に、神奈川県内で、今年の1月から4月までに発生したひったくりの約85%、振り込め詐欺の約78%は、女性という結果になっている。同じ期間で津久井署管内では、ひったくり0件、振り込め詐欺1件と、深刻な被害は出ていないものの、相模原市内では南区を中心に軽犯罪が増えているのが現状だ。
そうした中、緑区での被害を少しでも出さないようにと「女性ならではの弱者にたった優しい目線で、地域の防犯活動を手助けしたい」との思いから、地域で障害者や高齢者が、健常者とともに生きがいを持って過ごせるよう尽力する「車椅子社交ダンス普及会(矢車草の会)」が中心となり、「津久井矢車草女性の会」を発足した。
2日には、津久井警察署で出陣式を行った後、津久井署員や県警本部生活安全サポート班のメンバーとともに、「ひったくりと振り込め詐欺被害防止の防犯キャンペーン」を津久井まちづくりセンター付近で実施。チラシや防犯グッズなどを配布し、約100人の通行者に啓発を行った。
同会は今後、各防犯キャンペーンやパトロールなどを行っていく予定。兼久ユリ子会長は「津久井地域の女性や高齢者などの防犯意識が高まるような活動を続けていきたい」と話している。
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