城山湖里地里山観光振興協議会(柳川靜徳会長)が城山地区の観光振興につなげようと開発した梅ジュース「梅ほ乃香」がこのほど、神奈川県商工会連合会の主催により2月に羽田空港で開催される「神奈川みやげもの市場in羽田」に出品されることが決まった。全国から人が集まる羽田空港で、城山の特産品としてPRすることで、地域の観光振興につなげていきたい考えだ。
同協議会は、城山地区の観光振興と農業の活性化を目的に、地域の団体や自治会、住民ら20人で昨年4月に発足。「城山湖・天空の里山ナゾめぐり」と題したノルディックウォーキングを活用したモニターツアーを開催する他、近隣の東京家政学院大学や法政大学と連携して農地体験などを行ってきた。そうした中、地域を代表する観光資源である本沢梅園の梅を使用した梅ジュースの試作品を開発。地域のイベントなどで来場者に試飲してもらったところ好評だったことから、昨年9月に商品化。名前を「梅ほ乃香」とし、東京家政学院大学の学生にラベルを考案してもらい、140ミリリットル(果汁20%)と、720ミリリットル(果汁100%)の2種類を制作。地域のイベントやまちづくりセンターなどで販売を行っており、好評を博しているという。
その取り組みを知った神奈川県商工会連合会が、2月11日〜15日まで羽田空港で開催する「神奈川みやげもの市場」への出品を打診したことで、今回の運びとなった。期間中は、県内の名産品80品が集められ、販売される予定。「相模原を、城山を全国にPRするチャンス。観光振興につなげることができれば」と柳川会長は意欲を見せる。
今後は、販路の拡大をめざすと共に、梅を使った新たな商品の開発にも乗り出す意向だ。「収益は地域に還元していきたい。効果が出るまでに時間はかかるかもしれないが、常に前進していきたい」と話している。
学生と地元めし開発へ
また同協議会は、法政大学と協働で「城山地元めし開発プロジェクト」も進めている。昨年12月20日には、第1回として「地元めし交流会」を開催。城山の伝統料理でもあるすいとんなどを食べながら、今後の活用法などを話し合った。「学生と地域が交流することでパワーをもらえる。学生の目線で地域に新しい風を吹き込んでもらえたら」と柳川会長は話している。
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