昨年竣工50周年を迎えた城山ダムと城山発電所。両施設を管理する神奈川県企業庁はこれを記念し3月5日、一般住民向けに施設見学を行った。県は「普段なかなか見ることのない、ダムや発電所に興味を持つ良い機会になって頂けたのでは」と話している。
城山ダムは1965年3月31日に完成。総貯水容量は6230万㎥で、洪水時の調節機能の他、水道・工業・発電用水の確保を目的としたダムである。また、ダムの天端には国道が走る全国的にも珍しいダムとしても知られ、両岸には津久井湖城山公園が整備されて多数の桜が植えられ、観光スポットとして大勢の人が訪れるなど、地域の重要な観光資源としても住民に親しまれている。
一方、1965年11月1日に完成した城山発電所は、本沢ダム(上池)と城山ダム(下池)の高低差を利用した、日本初の大規模な揚水式発電所。公営電気事業として、唯一の揚水発電所でもある。最大出力は25万kw。これは、横浜スタジアムでナイターを行うと1000試合程開催できる電力になるという。
未公開部分も解放
施設見学当日は、公募で募った県民50人が参加。ダムと発電所の仕事の様子を収録したビデオ上映や、建設当時から現在までの変遷が展示された写真展を見学した後、城山ダムと城山発電所を半日ずつ見学した。
ダムでは監査廊など普段見ることが出来ないダム内部の見学に加え、職員が実際に行っている点検や測定作業などを体験。発電所では監視制御室や発電電動機室など内部施設の見学を行った。参加者たちは「ダムや発電所を身近に感じることが出来た」「日頃見ることが出来ない部分を見学できて勉強になった」などと話していた。
城山ダムを管理する県企業庁相模川水系ダム管理事務所は「参加頂いた方々には、ダムのことを理解して頂けたのではと思います。今後も、県の仕事の良き応援団になって頂ければ」と話した。同じく城山発電所を管理する同発電総合制御所は「5人以上で事前連絡して頂ければ発電所の見学は可能です。お気軽に連絡下さい」と話していた。
さがみはら緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|