市立旭小学校(橋本/二宮昭夫校長)で2月9日、市内の小学校では初めてプログラミング教材を使った授業が行われた。授業が行われたのは、4年生を対象にした国語科。4年1組の授業は公開授業となり、教育関係者や企業、マスコミなど50人余り見学し、授業後にはプログラミング教育の今後の取り組み方を話し合う機会が持たれた。
情報手段の発達が進み、多種多様な能力が求められる中、コンピュータープログラムを、意図した通りに動かす体験を通し、論理的な思考力を育む『プログラミング教育』。文科省の新学習指導要領により、2012年から中学校で必修化され、様々な教育分野で注目。2020年に全面実施される次期学習指導要領では、小学校での必修化も検討されている。相模原市はこのプログラミング教育に力を入れており、1月18日には中央区の緑が丘中で同様の公開授業が行われている。
今回、旭小の4年生が取り組んだのは、「研究レポートを書こう」を題材にした国語科の授業。民間業者の協力を得て、「教育用レゴwedo2.0」を教材に、各々3〜4人のグループに分かれ、1グループに1台のタブレットが配布された。「地震の際どのような家が耐えられるか」「水害が起きた場合、どうした水門なら被害を減らせるか」など、同教材に組み込まれた6つのテーマから、調べた内容をタブレット型パソコンの画面をタッチしたり、実際にレゴ教材を使ったりして、プログラムを制作し、他の人にわかりやすく文章にして伝えた。
授業を体験した児童は「プログラミングはあらかじめプログラムがあるものではなく、自分たちで作っていくものだとわかった」「コンピューターを使って作るものは考えれば考えるほど、いいものが出来ることがわかった」「様々なプログラムを考えるのは難しいけれど楽しかった」などと感想を話した。
指導した荒木昭人教諭は「活動を通して、子どもたちが頭をフル回転させて思考し、思考したことを文書に書き出す(Output)ことで、言葉の力の高まりを感じました。また、人口知能などが身近な機器に搭載され、自分でも気づかないうちに利用していることに気付けました」と話す。授業を見守った市教育委員会では「今後も積極的にプログラミング教育を推進していきたい」と話した。
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