市はこのほど、金原(根小屋)地区に対する「相模原インターチェンジ周辺新拠点まちづくり推進計画」を策定した。地域資源である「農業」と、「観光」「交通」の3点を軸に、交流や定住・移住の促進、地域コミュニティの維持や活性化を図っていく方針だ。
同地区は、圏央道相模原インターチェンジ(IC)の西、津久井広域道路沿道の約70 haの区域。
相模原IC、津久井広域道路の整備を契機に市では2012年、地域特性を生かした新拠点形成にむけ近接する串川地区も含めたまちづくりの基本構想を策定。地権者や住民への説明会などを経て、金原地区を先行整備する方針から、昨年まちづくりの基本的な方向性や実現化手法を示す基本計画を決めた。今後より具体的に個別計画を定め、まちづくりを進めるため、今回推進計画策定に至った。
推進計画では農業・観光・交通の3点を地域資源として位置づけ、まちづくりの軸とする。区域内を「農地」「小さな拠点」「農業系産業」「工業系産業(既存)」「居住誘導」「公共公益」の6ゾーンに分類。農地ゾーンで既存の農用地区域をベースに土地を改良。平坦に広がる金原地区の特徴を生かし、農業生産基盤を整備することで地域活性化に取組む。
既存の農業者に加え、新規参入や法人による大規模農業者にも対応。ビニールハウスなどの導入促進で営農環境の向上も図る。また農業系産業ゾーンには食品加工などの農業関連企業や、6次産業化施設などの誘致を図る。
串川ひがし地域センターを含めた約3haは小さな拠点として、生活利便施設や農産物直売所、道の駅などの配置を検討。バスターミナルを整備し、中野地区など周辺地域との連携や市中心部への速達性を向上させ定住・移住の促進を図る。交通網の整備により自然環境を生かした観光促進にもつなげたい考え。
市では8月頃までに新たな検討組織を設置し、津久井広域道路延伸部工事の進捗などをふまえて事業計画を進めていく方針。着工は「少なくても2020年度以降」と見込んでいる。
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