地元サッカークラブ・SC相模原は23日、元日本代表MFの稲本潤一選手がJ1・北海道コンサドーレ札幌から完全移籍したことを公式HPで発表した。A代表や海外での経験豊富な稲本選手の加入は、J2ライセンスの取得と昇格をめざすSCにとって起爆剤となりそうだ。
稲本選手は鹿児島県出身の39歳。1997年にガンバ大阪でJリーグデビューを果たし、2001年にはイングランドプレミアリーグの強豪アーセナルへ。その後もドイツなど海外でプレーし、10年には川崎フロンターレでJリーグに復帰した。日本代表には00年から10年まで選出され、ワールドカップ(W杯)には3度出場。02年の日韓開催では日本史上初のW杯勝利に貢献するなど、一躍時の人となった。
札幌には4年間所属。昨季は出場機会に恵まれず出場試合数は2試合に留まり、昨季限りで契約満了が決まっていた。自身は現役続行を宣言する中、かつて日本代表として共に戦った望月重良会長からオファーが舞い込んだ。稲本選手は望月会長から「力を貸してほしい」と声を掛けられたといい、「求められるところでプレーできることが一番の喜び。カテゴリーは関係なくやるつもりだった」と移籍を決心した。
J2ライセンス取得と昇格をめざすSCでは、経験豊富なベテランのピッチ内外での活躍が求められる。稲本選手自身もその役目について本紙取材に対し、「チームの勝利がライセンス取得への一番の近道。チームが勝ち、街も盛り上がるという循環をつくっていきたい」と話した。その上で、J3でのプレーは自身にとってもチャレンジだとし、「初めての経験でどうなるか想像できない部分もあるが、自分の経験や知識を生かして、チームの勝利に貢献していきたい」と意気込みを見せている。
稲本選手はチームの始動日となった28日から練習に参加。早ければ3月10日(日)に行われるホーム相模原ギオンスタジアムでの開幕戦に出場する。
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