6月17日に三浦市の潮風アリーナで行われた神奈川県高校総体兼全国高校総体(インターハイ)県予選、卓球女子学校対抗(団体)の順位決定戦で、相原高校(橋本)が2位に入った。この結果、同校は7年連続13回目のインターハイ出場を決めた。
団体は1チーム4〜6人によるシングルス4、ダブルス1試合を行い、先に3勝したチームが勝つ。女子団体には69校が参加。トーナメントでベスト4を決め、4校によるリーグで上位2校が全国への出場権を得られる。
相原は同大会で昨年まで6年連続準優勝している“公立の星”。今大会では主将の萩野舞子さん、副主将の岡真理江さん、武山莉子さん、小松友香さん、香取咲柚さん(以上3年)、武山真子さん(2年)、萩野雛子さん(1年)の7人が団体メンバー(サブ含め)を務めた。
今年は昨年の主力が5人残り、躍進が期待できるチーム。しかし、実力者が集う私学の壁は厚く、神奈川の頂点には8連覇中の絶対女王・横浜隼人が座し、5月の個人戦(シングルス・ダブルス)でも上位独占を許していた。
9日に行われたトーナメント。相原はシードで2回戦から登場し、金沢、高浜、高津、海老名にいずれも3対0で完勝。順当に4強へと駒を進めた。
迎えた4チームリーグでは、初戦の横浜商業との大接戦をチームのムードメーカー・岡副主将の勝利により3対1で制すと、続く横浜創英には3対0で勝利。宿敵・横浜隼人との全勝対決は女王の壁に跳ね返されて優勝を逃したものの、準優勝で7年連続のインターハイ切符を手にした。
「16強狙える」
強豪校として安定した成績が見て取れる同校だが、この1年紆余曲折があった。1回戦で涙をのんだ昨夏のインターハイ以降、現チームは春の全国選抜大会出場を目標に練習に励んだ。チーム一丸となり予選を勝ち抜き、見事出場を果たしたものの「そこで盛り上がりすぎて」(萩野主将)、気が抜けてしまったという。
さらに、熾烈なレギュラー争いや、進路など生活上の悩みなどが重なった結果チームの歯車が狂い、6月に栃木県で行われた関東高校卓球大会では波に乗れずに初戦負け。今回の県予選も不安を抱えながらの戦いだった。エースの武山莉子さんも「ギリギリいけたという感じ」と振り返る。
そんなチームを指揮官の平屋泰夫監督(59)は「インターハイ出場を決め、最後の大会に向けてまとまってきている」と見る。そして、「戦型が多彩で、昨年の経験者もいる。しっかり戦えば全国16強は狙えるチーム。公立校の意地を見せてやりたい」と期待を込める。
「最後はいい形で終われるよう、エースとしてチームに貢献したい」と武山さん。萩野主将は「このチームで最後の大会。楽しい試合をしたい。最近全国で勝てていないので、メンバー一丸となって確実に1勝を目指したい」と意気込みを語った。
インターハイの卓球競技は8月4日から8日(3日は開会式)にかけて、愛知県スカイホール豊田で行われる。
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