「納税しやすい環境づくりをしたい」と高砂税務署長
７月10日付で、厚木税務署長に高砂（たかさご）孝志さん（59歳・川崎市高津区在住）が着任した。新税務署長の素顔にせまる。
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▽前任は山梨税務署長。１年間の単身赴任生活を終えて、”第二”の故郷、神奈川県に戻ってきた。現在厚木税務署は庁舎の改修工事のため、アクストメインタワー６階に一時移転中。今年の確定申告は仮庁舎で迎える。「民間のビルに入って行うのは、あまり例がないと思う。スムーズに納税できる環境を整えたい」と落ち着いた口調で話す。
▽電子政府の実現を目指す企画課や処分の不服に関する審査を行う国税不服審判所など、客観的な視点が求められる部署を歴任。印象に残っているのは、企画課でインターネットを使って手続きができる国税電子申告・納税システム（ｅ―Ｔａｘ）の実験を行ったこと。「納税者が自宅で手続きできるようになっただけでなく、職員の仕事の効率化にも繋がった」と目を輝かせる。唯一残念だったことは、送信テストをした松井秀喜さん（元読売巨人軍）に会えなかったことだそう。
▽第48代横綱・大鵬の出身、北海道弟子屈町で生まれ育った。新しいことに挑戦することが好きな性格で、高校生活は創部３年目のバドミントン部に迷わず入部。「当時あまりない部活だったし、スマッシュのスピードに感動して」と笑う。税務職員を志したのもこのころ。税務大学校に通う部活の先輩から話を聞き、刺激を受けた。「当時は消費税もなく、特に子どもにとって珍しい職種だった。それにいきいきと語る先輩に憧れた」。１９７２年、札幌国税局に入局した。
▽日々心掛けていることは「良かった探し」。何事にもプラス思考で臨む。転勤が多いこともポジティブに捉え、その土地の名物探しを趣味にしている。山梨ではワイナリーを、四国では八十八カ所を巡った。「厚木でも素敵なものをたくさん見つけていきたい。まずはシロコロかな」と声を弾ませた。妻と一男一女。
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広げよう支援の輪5月3日 |
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