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ZOOM UP 「人間の潜在能力はすごい」 障害者スポーツの活動支援を行う 高橋茂さん

スポーツ

公開:2015年12月4日

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普段は東町で義肢装具士を務める
普段は東町で義肢装具士を務める

 東町スポーツセンターに隣接する、株式会社アクティブプロス。義足や義手の製作を行う会社だ。同社代表の高橋茂さん(67)はおよそ40年間にわたり、障害者スポーツチーム「TSA」の活動支援を行っている。

*  *  *

 ▽「タカハシ・スノー・アクロバッツ」。略してTSA。神奈川リハビリテーションセンターに義肢装具士として勤務していた頃、ハンデを持った人が外でスポーツを楽しめるようにとの想いで立ち上げた。リハビリの利用者の要望で、まず始めたのはスキー。短い板のついたストックを使用し、一本足で滑走する姿はまさにアクロバティック。これがチーム名の由来となった。「障害があっても健常者ができないようなプレーができる。人間の潜在能力のすごさというか、尊敬に値するという感じですね」

 ▽現在はスキーのほかにアンプティサッカー、バドミントン、陸上の各種目を行う。メンバーは競技兼任も合わせて約30人。練習拠点は神奈川工科大学や静岡県のグラウンド。このうち5年前に設立されたアンプティサッカーチームは、11月の日本選手権で全国4位に輝いた。選手の多くは、事故や災害で片足や片手を失った。それでも「身体を動かしたい」という強い気持ちから、障害者スポーツの世界に飛び込んでいる。メンバーのうち4人は日本代表候補だ。

 ▽自身は北海道の帯広出身。知人の家が義足職人だったことがきっかけで、道内の義足製作会社に就職。職人さながらの徒弟関係の中でイロハを学んだ。24歳で神奈リハに就職し、より直接的な利用者との関わりにやりがいを感じた。10年前に独立し、東町に店を構える。義足作りは「経験と理論」。「障害者スポーツも日常生活ができてこそ。いかに痛みや窮屈さを感じさせないか。それが自分の仕事」。なぜかそば屋のエプロンの飄々とした雰囲気ながら、そこにプロフェッショナルの矜持を感じた。

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