厚木市による試掘調査が行われている同市愛名の高松山山頂で6月13日、県と市、高松山古墳保存運動(島口健次代表)らによる現地視察が行われた。
明治天皇行幸碑があり、毎年初日の出を見に訪れる地元住民も多いという高松山。山頂付近が急勾配なこともあり、10年ほど前から「古墳があるのでは」という議論が上がっていた。
今年4月に大学教授ら学識経験者の視察があり、5月末より試掘調査が行われている。調査では明治天皇の陸軍近衛師団演習観覧台らしき遺構や、人為的な掘り込みと粘土層を確認。また、6月初めには炭化物らしきものが新たに見つかった。
13日に行われた視察には弥生・古墳時代を専門とする研究者も訪れた。島口代表は高松山山頂について「4世紀初頭の前方後円墳である」と主張しており、事実であれば関東最古級のものとなる。
担当する市文化財保護課は「現状では100%古墳と言うことはできないが、今月中には結果をまとめ、地権者や地域の方々に説明したい」と話している。
これに先立つ6月11日には、同運動主催のシンポジウム「高松山古墳を厚木の文化遺産に」が南毛利公民館で行われ、地元住民ら50人が参加した。
シンポジウムでは、2000年から高松山で調査活動をしている歴史古街道団の宮田太郎団長がこれまでの経過を説明。日本書紀のヤマトタケルの条にある「ガサムのオヌ」で火攻めにあったという記述を元に「相武国の小野であるとすれば、この地域に豪族がいたことになる。高松山はこの一族の古墳の可能性もある」と持論を展開した。シンポジウムは今月26日(日)にも玉川公民館で正午から開催予定。島口代表は「13日の視察のことなど、最新の情報を紹介したい」としている。
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