被災者への想い雛人形に 204対を岩手県遠野市へ
東日本大震災の被災者への想いを形にしようと、市内下川入の女性5人が着物の帯などを使い小さな雛人形を手作りした。来月12日、その204対の人形が被災地へ届けられる。
手作りしたのは、手芸仲間の岩崎さえ子さん、川上奎子さん、桜井啓子さん、菅原みさ子さん、鈴木豊子さんの5人。3年ほど前から雛人形を作るようになり、地域の人々に贈っていた。
被災地へと考えたのは、同じような雛人形に再出発の願いを込め手作りする人の新聞記事を読んだことがきっかけ。「私たちにもできるかもしれない」と川上さんが発案者となり、仲間に呼びかけた。
雛人形は、いらなくなった着物の帯や切れなどで作られたもの。赤いフェルトを敷いたプラスチック容器に入れ、真ん中にはビーズの花も飾られている。ケースには色紙に手書きで「…どうぞ体を大切に、みんなで心から応援します」とメッセージを添えた。「コピーなんかせずに、ひとつひとつ手書きで想いを込めました」という。
被災地へは、佐藤知一神奈川県議会議員が手助けすることになった。最初は、届ける方法や場所などが分からず困っていた5人だが、発案者の川上さんが「議員さんなら何とかしてくれそう」と電話で相談。面識はなかったが、快諾してくれたという。雛人形は県ボランティアセンターのある、岩手県遠野市の「金太郎ハウス」へ届けられる。
川上さんは「まだまだ大変な想いをしている方々が多いと思う。私たちの作った人形で少しでも心が癒されてもらえると嬉しい」と話した。
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広げよう支援の輪5月3日 |
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