七沢地区が3月13日、神奈川県から「里地里山保全等地域」に選ばれた。同地区は13番目の選定で、厚木市内では初めて。
今回選出された地域の面積は、およそ1271・6ヘクタール。市内西部に位置し、丹沢山塊から東に広がる山地・山麓。丹沢大山国定公園の一部でもある、自然豊かな地域だ。
しかし近年は高齢化などにより水田や畑をはじめと里山の管理が難しくなっていた。そこで「昔の風景を取り戻そう」と1998年に自治会長らが「七沢里山づくりの会」を結成。間伐材を炭にする有効活用から始めた。
2002年度には厚木市が行う「里山マルチライブプラン」事業となり、地元住民と市民らによる田植えや森林の枝打ち体験などを実施。里地里山保全の取り組みに力を入れてきた。
会長の井一信義さんは「選定されたことで、活動の周知にもなる。これからは活動面積が広がるので、若者や60歳以上の人が楽しみながら参加してもらえる環境を整えたい」と意気込む。
市環境総務課によると同会と土地所有者などが活動協定を結び、県の認定を受けると市を通じて活動費(金額未定)が補助されるという。「4月中旬までの締結を目指している。自然環境と共生したまちづくりを目標に、県と市が一体となったサポートをしていきたい」と同課はコメントした。
この選定制度は、2008年から「神奈川県里地里山の保全、再生及び活用の促進に関する条例」に基づいて実施。里地里山の多面的機能の発揮と次世代への継承を図る目的がある。基準は保全する必要があり、継続して活動が行われている地域。
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