本を手にする中丸さん
水引在住の郷土史家・中丸武夫さん（81）がこのほど、先人の教えをテーマにした本『ふりかえってみよう昔の知恵 古いものから新しいものが生まれる』を著した。
本には、昔の庶民の衣類や着物、「傘の張り替え屋」「金物集めの屑屋」など商売を紹介する40項目と、竹馬や竹鉄砲、糸電話など昔の自然の遊び具22項目が中丸さんの描いた絵とともに収録されている。また、「どくだみ」や「くちなし」などの薬草の庶民治療の教えや言い伝えなども合わせて紹介されている。
いずれの項目も中丸さんの実体験に基づいたもので、いつの時代でも物を大切にして、昔のいいところを後世に残していければという想いが込められている。
中丸さんは「昔は子どものときに両親から生きる道やことわざを教わった。今は一昔前を振り返る時代に来ている。現代の文明で失われつつある知恵や日本人の生活文化をこの本で振り返って、親子でコミュニケーションを図っていただけたら嬉しい」と話した。
本は文教堂書店Ｒ４１２店（林1の2の10）で販売中。発行は風人社。価格は４４１円。Ａ5判。並製本56頁。問合せは、同店【電話】０４６・２２１・４７８７へ。
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