11月8日(金)に後楽園ホールで行われるボクシング試合「ファイティングビー」。この試合にT&Tボクシングジム(旭町)所属で「厚木から世界に通用するボクサー」をめざし日本タイトルマッチを視野に入れる岨野豊選手(31)が出場する。対戦相手はユタナー・キングタイガー(タイ)選手。岨野選手の階級は47・6kgのミニマム級で9月現在5位。
▽岨野選手は三重県出身。転機は東海大学を卒業し社会人1年目だった。「何のために生きているのか。熱く生きていきたい」と悩んだ末06年に同ジムの門をたたいた。もともとボクシングが好きだったこともあり、今しかやれないことをやろうと心に決めたという。
▽08年6月のデビュー戦で負けた翌日にジムのオーナー兼マネージャーの本木洋一さん(44)から電話があった。「岨野は上に行ける選手。一緒にやっていこう」と激励されたという。「人間として尊敬している」と慕う”兄貴分”の本木さんと二人三脚で技術を磨く。「反骨精神が原動力。今に見てろよ」。持ち前のバイタリティーと明るい性格で後輩からの信頼も厚い。昼間は医療福祉の専門学校に通い、アルバイトで生計を立て、トレーニング漬けの毎日を送っている。
▽ボクシングは「人間の素が出るスポーツ。軽量でも力を出せる。情熱を傾けることができ自然と熱くなれる」と力強く話す。減量がクローズアップされるが、練習などで疲れたときに孤独を感じることもあるといい繊細な一面ものぞかせる。
▽これまでの戦績は7勝(5KO)5敗1分。「逃げずにボクシングと向き合ってきたことが誇り」と自信を見せる。「目標はタイトル。来年はチャンピオンになり世界に立つ」ときっぱり。得意の右ストレートで勝利を呼び込みたい。
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