神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

ZOOM UP 厚木を描き 半世紀 画家 藤田不美夫さん

文化

公開:2015年5月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
作品『中津川・大山・秋』と藤田さん
作品『中津川・大山・秋』と藤田さん

 厚木の風景を描き続けて半世紀。かつてはあつぎ鮎まつりのポスターも制作した人がいる。そんな情報に訪ねたのが、妻田東在住の藤田不美夫さん(81)だ。

 ▽「僕のこと、あんまり厚木で知られていないんだよね」。そう話す藤田さんは愛知県の出身で、中学生の頃から絵を描いていた。父の「なんでも好きなことをやれ」という教えのもと、現在の武蔵野美術大学へ。あらゆる芸術を学ぶ一方で、教員になるための資格もとった。

 ▽いざ、自分の将来を決める段になってふと、思ったのが「創作を続けるには定職についてはいけない」。周囲が教員や、デザイン会社への就職を決める一方で、定職には就かず、デザイン会社でのアルバイトの傍ら創作を続けた。

 ▽厚木にやってきたのは1964年、30歳の時。結婚を機に移り住んだ土地だが、惹かれたのが風景の美しさだった。大山、丹沢、宮ヶ瀬…。その美しさを描き続け、気づけば半世紀。5月12日までアミューあつぎ5階で開かれていた個展には、多くの版画やデッサン、油絵が並び、受付近くには64年のあつぎ鮎まつりのポスターも飾られていた。「僕は賞を取ったこともなければ、先生の弟子になったこともない。すべて我流なんだよね」。そう笑う姿はなんともチャーミング。肩書きが重要視される世界ながらも、我流で制作をつづけた木版画は銀座の三越で長年販売され、多くの人の手に渡っていった。

 ▽現在は、痛めた頸椎の影響で木版画はできなくなったが、油絵などの創作は続けている。「好きなことをずーっとやり続けてきたからね。組織に属さず、自由に。これからも、きままに健康で。我流の絵を描くのみ」。創作意欲は途切れることを知らないようだ。

厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6

中央公園で緑のまつり

5月11・12日 

中央公園で緑のまつり

5月4日

町建設業協会が50万

町建設業協会が50万

能登半島地震災害義援金

5月3日

精細な鉛筆画展

鳶尾

精細な鉛筆画展

もりや亭

5月3日

みんなの本棚誕生

みんなの本棚誕生

厚木市船子のマンション

5月3日

広げよう支援の輪

中学生の議員を募集

中学生の議員を募集

子ども議会に向けて

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook