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5月5日はこどもの日 こどもと一緒を楽しもう! 子育て・教育環境日本一へ こども未来部 小瀬村寿美子部長へインタビュー

政治

公開:2016年5月5日

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Q1.まずは「こども未来部」の役割、組織について教えてください。

 こども未来部は、「子育て環境日本一」を目指し、すべての子どもが健やかで心豊かに成長でき、子育て中の保護者が子どもを育てる喜びを実感できるよう、子ども育成条例を定め、様々な先進的な取り組みや、きめ細かな経済的支援など、県内でもトップクラスの子育て支援や、地域社会全体で子育てを支えるまちづくりを推進しています。

 こども未来部の組織は、子ども未来プラン、幼稚園、放課後児童クラブや子育て支援センターを担当するこども育成課、こども医療費助成やひとり親家庭の支援などを担当するこども家庭課、保育所などを担当する保育課、児童虐待、DVや女性の相談を担当する家庭相談課、青少年関係団体、児童館や子ども科学館を担当する青少年課の5課となっています。

Q2.市長マニフェストの一つに「子育て・教育環境日本一」を掲げています。厚木市がめざす「子育て環境」のビジョンについて、厚木市ならではの取り組みなどをお聞かせください。

 厚木市で子育てしたい、また、子育てしてよかったと思っていただけるよう、様々な先進的な取り組みや、きめ細かな経済的支援などを実施しております。

 例えば、選りすぐりの事業として【1】「子育て日常生活支援事業」【2】「子ども医療費助成事業」【3】「子育て支援センターもみじの手」【4】「幼稚園送迎ステーション」【5】「保育コンシェルジュ」【6】赤ちゃんの駅「ベビリア」【7】子育て応援ガイド「おおきくなぁ〜れ」【8】「(仮称)こども未来館の整備に向けて基本構想策定」などです。まだまだたくさんのサービスがあります。

Q3.今年度「子育て・教育」分野には140億円を超える予算が配分されています。具体的な事業の中身や新規事業でもっとも注力するものは何ですか。

【1】保育施設の整備充実事業や幼稚園送迎ステーション事業のほか、園児以外の幼児を預かる認定こども園一般型一時預かり事業などにより、保育所待機児童ゼロを推進します。

【2】放課後児童クラブは、新たな場の確保や受入れ定員の増員、支援員等の人員確保、開所時間の拡大等を図り、学童保育待機児童ゼロを推進します。

【3】中学生までの子ども医療費助成を始めとする子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。

【4】保育施設への委託費、認定こども園への給付や市独自の補助などにより、子育て支援の質と量の拡充に努めます。

【5】児童虐待対策では、関係機関との連携や早期発見、早期対応を一層強化します。

Q4.最近では「保育園落ちた」に代表されるように、待機児童の問題が話題になっています。厚木市の待機児童の現状と解消に向けた取り組みを教えてください。また一方では、「子どもをただ預けてしまえば良いのか」という声もありますが、どうお考えですか。

 全国的な保育ニーズの増大により、保育所待機児童が生じている状況です。

 本市においては、新たな民間認可保育所の整備補助、認定あつぎ保育室から認可保育所や小規模保育施設への移行支援による保育の受け皿の拡大と幼稚園から認定こども園への移行推進、また、3歳以上の子どもがいる就労家庭等に対して、保育所だけでなく認定こども園や幼稚園を選択していただけるよう、保育コンシェルジュや全国初の幼稚園送迎ステーションの活用など、保育所待機児童ゼロに取り組んでいます。

 子育てについては、父母その他保護者が、子育ての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、保育が必要な子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的としていると認識しています。

 しかし、厚木市では核家族も多く、一人で子育てをするいわゆる「孤育て」で、悩み苦しむ保護者を救いたいと思っていますので、幼稚園や保育所以外にも一時預かりでリフレッシュしたり、子育て支援センター等に相談するなど、子育て家庭に寄り添った支援をしたいと思っています。

Q5.全国的に見ても厚木市内においても児童虐待などのニュースが後を絶ちません。厚木市で取り組んでいることはありますか。

 児童虐待対策については、26年度から相談員等の人員を増やし、マニュアルも見直すなど支援体制を強化しました。また、厚木市要保護児童地域対策協議会の機能をより一層強化するため、児童相談所を始め関係機関との更なる連携を図り、早期発見、早期対応、再発防止に努めています。

 また、毎年11月には、児童虐待への関心を高めるため、街頭キャンペーンを実施しています。お陰様で、市民の皆様からの連絡も増えてきており、よその子どもも自分の子どものように心配してくださる方が増えたからだろうと、感謝しております。

Q6.幼少期の思い出などをお聞かせください。

 学校から帰ると、よく近所の友達の家で遊んでいました。友達の家で宿題を済ませ、おやつをいただき、お風呂に入ったり、時には怒られたりと、まるで親戚の家のようでした。高齢者や大人、年の離れた子ども(高校生くらいだったかもしれませんね)と接することが、社会との初めての接点だったかと思います。

 田んぼのレンゲ摘みや雑木林の木の実集めなど、自然のなかを走り回ったことは、子供時代の楽しかった思い出として今でも鮮明に浮かんできます。

Q7.最後に厚木市の子どもたちと子育て世代にメッセージをお願いします。

 私も、働きながら子育てをしてきましたが、当時は、子育て支援策もこんなにたくさんなかったので、毎日綱渡りのようでした。その中で、両親はじめご近所の方までが子どもの面倒をみていただいたことが、本当にありがたかったです。

〈保護者のみなさんへ〉

 子育ては、本当に大変ですが、一生懸命さは子どもに必ず伝わります。何年後かに親子で笑いあえる日が来ますよ。がんばってくださいね。いつも応援しています!

〈地域の方たちへ〉

 地域には、一人の子育てに悩んでいる方もいると思います。特別なことはいらないので、どうかねぎらいと励ましの言葉をかけてあげてください。地域みんなが1つの大きな家族のようになることが、本当の意味で子育て環境日本一になるのだと思います。

〈最後に〉

 厚木市の子どもたちが、子育て中の保護者のみなさんが、心から厚木市に住んで良かった、子育てしてよかったと思っていただけるよう、これからもしっかり手を取り合っていきたいと思います。
 

アミューあつぎ8階の「子育て支援センターもみじの手」。子育てに関する情報を分かりやすく案内してくれる。
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