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ZOOM UP 大空舞い より高みへ ドローンパイロットとして活躍する 高梨智樹さん(19)

文化

公開:2018年2月23日

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厚木市からの依頼を受け、開通前の新東名・厚木南インターチェンジを空撮した
厚木市からの依頼を受け、開通前の新東名・厚木南インターチェンジを空撮した

 ▽平昌(ピョンチャン)冬季五輪開幕式では、1218機もの無人航空機『ドローン』が空を舞い光のショーを行った。いま、世界中で注目されているドローン。そのレースパイロットとして2016年には日本一に輝き、世界大会にも参加。また、一般的にドローンを飛ばせない場所でも、空港近辺などの一部を除き飛行させることができる国内で唯一の許可も、国土交通省から取得した。その技術力を見込まれ、テレビ局や名だたる企業、災害時には行政など、さまざまな団体から空撮依頼が絶えない。

 ▽小さな頃は体が弱く、あまり外出することはなかった。気にかけた父の影響でラジコンヘリコプターを小学生の時に始め、中学に入った時にドローンの映像を目にして衝撃を受けた。「楽しそうだ、やってみよう」。当時は現在のような完成品の販売はなく、インターネットなどで調べてパーツを一つひとつ取り寄せ、組み上げた。以来、その魅力に没頭。「まるで自分が飛んでいるよう」と目を輝かせる。以前は人見知りで「なるべく人と話したくなかった」。しかし今はドローンを通じて世界が広がり「話し方もわかってきた。ビジネスマナーも調べて身につきましたよ」と応える笑顔は、少年の趣を残しながらも、その眼差しにはブレがない。

 ▽昨年10月、市内戸室の自宅前を事務所とし、父と二人三脚でドローンの空撮や映像編集などを行う会社『スカイジョブ』を立ち上げた。ドローンは橋梁の検査などのほか、災害時には捜索など人助けもできる。「会社はトップシェアを目指し、レースでは世界で戦えるように。他の人ができないことを進んでやっていきたい」。まだまだドローンの可能性は未知数。ドローンが舞う大空のように、夢はどこまでも広がる。

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