▽あと2年―。東京オリンピック・トランポリン競技で、種別テクニカルオペレーションマネージャーとして、競技運営を取り仕切る。現場の照明や配置から人選など、現在は会議を重ねる。五輪の前に、今年8月にはワールドカップ、2019年には世界選手権も控えている。トランポリンは五輪競技に追加され一気に知られるようになったが「もっと一般的な競技にしていきたい」。
▽大阪体育大学を卒業。「コンピュータと外国語を学びたい」と、英語も話せないまま単身カナダへ。現地で就職し移民ビザも取得。永住しようかと思った矢先、出張で帰国した際に友人に勧められ、軽い気持ちで面接を受けた日本マイクロソフト(株)に受かり帰国した。今まで「トライ&エラーで、とにかくやってみる体育会系」でやってきたため、同社の綿密でロジカルなやり方は「息苦しくもあり、新鮮だった」。今の競技運営などに大いに役立っているという。
▽幼い頃の教員の夢が捨てきれず、同社に勤めながら形を変え2011年、トランポリン教室『厚木FUSiONスポーツクラブ』を妻田北に開設した。「教えるからにはもう一度しっかりと」と、退職して46歳で日本体育大学大学院に入学し、コーチング学を学んだ。「厚木から、選手権出場選手やオリンピアンを輩出したい」との夢に、着実に近づいている。
▽現在、日中は日体大でトランポリンを教え、静岡産業大でスポーツ心理学やメンタルトレーニングなどの非常勤講師として教壇に立つ。また日本体操協会の事業・広報・総務委員会として、大会運営で奔走。厚木に帰って教室に向かう毎日。「スポーツ科学をより深め、近隣で誰もが学べるようにしたい。地域のトランポリンやスポーツの発展に、体育人として貢献できれば」。夢はまだまだ膨らむ。
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広げよう支援の輪5月3日 |
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