厚木市・愛川町・清川村の歯科医師で構成される一般社団法人厚木歯科医師会(難波勝文会長)では、周術期の口腔ケアを呼び掛けている。
全身麻酔の手術における合併症や偶発症のうち、肺炎や歯の欠け・抜けは、入院及び手術の前に歯科医院を受診することで、予防することができる。
磨き残しのある歯の表面には、細菌が増殖した歯垢(プラーク)と呼ばれる汚れがついている。歯垢1㎎の中には、約1億の細菌がおり、むし歯や歯周病のほか、いろいろな病気を引き起こすことが明らかになってきている。肺に入ると肺炎になりやすく、血管に入ると動脈硬化や心筋梗塞などの原因の一つになると考えられている。
全身麻酔による手術時に、口から気管チューブを挿入する際、口腔内の細菌を肺に押し込んでしまうことで、肺炎や気管支炎などを引き起こしてしまうリスクが生じる。また抜けそう・欠けそうな歯や取れそうな被せものにチューブなどが当たり、飲み込んでしまったりすることもある。
入院日が決まったら早めの受診を
これらを防ぐために周術期の口腔ケアは必要といえる。同会では、周術期口腔ケアとして、入院中に痛くなりそうなむし歯や歯ぐきはないか、また入れ歯の具合や歯磨きはできているかなどを総合的にチェック。歯垢や歯石を除去し、口腔内環境を整える。
入院までの限られた日数でできることを詳しく説明し、早急に治療してくれる。特に全身麻酔時に問題となりそうなグラグラしている歯は、固定処置のほか必要に応じて抜歯することもある。
口の状態によっては、治療に回数のかかる場合もある。そのため、入院および手術の日程が決まったら、できるだけ早くの受診を呼び掛けている。
歯科医院には、【1】入院して手術すること【2】病院名【3】入院予定日、の3つを必ず伝え、事前電話予約を入れれば、同会加盟歯科医院では、できるだけ早く受診できるよう、手配してくれる。
周術期ケアに関する問合せは、かかりつけ医、または同会在宅歯科地域連携室【電話】046・221・8733(祝日を除く月〜金曜の午前9時〜午後5時)へ。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
広げよう支援の輪5月3日 |
|