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タウンレポート 空き家を地域交流の場に 厚木市鳶尾のつどいカフェ もりや亭

社会

公開:2019年8月2日

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8月の開設は2・9・16・23日
8月の開設は2・9・16・23日

 空き家だった実家を改装し、4月からほぼ週1回ペースで地域交流の場を提供している厚木市鳶尾の「つどいカフェもりや亭」。「家に閉じこもっている人たちに出てきてもらって、交流の場に利用してほしい」とオーナーが話す”つどいの場”を取材した。

 つどいカフェもりや亭は、森屋利夫さん・由美さん夫妻が運営。4月にオープンし、ほぼ毎週金曜日に開設している。時間は正午から午後4時。利用料200円でお茶と手作り菓子をいただきながら、集まった人同士が会話を楽しむなど、自由に過ごせる。

 使用している家は利夫さんの実家で、40年にわたり両親が生活。利夫さん夫妻は仕事の関係で東京都立川市で暮らしていた。しかし、3年前に両親が相次いで他界。実家は空き家としてしばらく放置され、草が生い茂った状態に。そんな中、地元の自治会長から、「空き家を自治会の集会所として提供してほしい」という依頼が届いた。「このまま放置していたら家の傷みも早くなり、なによりも近隣の方たちが放火など治安を心配し不安になるのでは」と考え2人は、申し出を快諾した。当初は市の補助金を受け、地域集会所として自治体が管理・運営する計画だったが、補助金対象の条件が合わず断念。しかし、今後の使い道として「地元の方たちの役に立てるのなら」と、個人で改築し、つどいカフェを開いた。

 それまで森屋夫妻は、地元住民とは縁遠く、地域に受け入れてもらえるか不安もあったというが、まずは除草等に足しげく通い、開所のあいさつ回りをすることでだんだんと声をかけてくれる人が増えていった。

 高齢化が進む中、独居老人の増加に伴い、孤独死も社会問題化している。そうした中、地域で防いでいこうという動きも活発になっている。由美さんは「一人暮らしでデイサービスに行かず、介護も受けていない方などのお茶飲み場や居場所として使っていただけたら嬉しい」と話す。地域包括支援センターと連携し、血圧計を常備するなど、体調の悪い人の早期発見等にもつなげていきたいとしている。

 取材時に利用していた、地元で一人暮らしという80歳の男性は、「初めて来たが、いろんな人と付き合いができ、いいと思う。今後も来るつもり」と話していた。由美さんは「地域集会所として、有効活用していただきたい」と話した。

オーナーの森屋由美さん
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