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「赤い羽根に恩返し」 厚木市飯山 つばき作業所

社会

公開:2020年3月27日

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自販機の前に立つ横見所長。赤い羽根共同募金を知らせるステッカーが貼ってある(写真下)
自販機の前に立つ横見所長。赤い羽根共同募金を知らせるステッカーが貼ってある(写真下)

 厚木市内で第1号となる、「赤い羽根共同募金仕様の自動販売機」が昨年末に厚木市飯山のつばき作業所(横見慎太郎所長)に設置された。この自販機は、商品が購入される度に、売り上げの一部が募金される仕組み。つばき作業所は、過去に赤い羽根共同募金の助成を受けたことがあり、導入を決めたという。

 毎年10月1日から翌3月31日までの6カ月間、全国一斉に行われている「赤い羽根共同募金運動」。集まった浄財は、地域の福祉施設など、必要とされる団体に「施設整備費」として配分もされている。

 自販機を設置したつばき作業所は、特定非営利活動法人厚木つばきの会(横見守明理事長)が運営する障害者就労継続支援B型事業所。開所から、「不況にも強い仕事」としてパンの生産、販売に着目。パンを作るための窯やオーブンなど一式を、この助成金を使って揃えた。そして、17年に作業所内にパン工房を開設。「150万円ほどの助成を頂いた。それがなければ器材を全て揃えることはできなかったと思う」と横見所長は当時を振り返る。このパン工房は現在、平日の週5日稼働しており、1日に50〜80個のパンを生産している。作られたパンは市内の高齢者施設や保育園などで販売され、利用者の工賃の柱の1つになっているという。

「貢献できるなら嬉しい」

 つばき作業所が、今回の自販機の導入を決めたのは昨年の秋頃。それまで作業所の敷地内にあった自販機が、「売り上げが良くない」という理由で撤去されたためだ。利用者が多く使っていたこともあり、横見所長が「何か良い策はないか」と考えていた時に、ふと思い浮かんだのが今回の自販機だった。「いつだったか、赤い羽根仕様のものがあるというのは知っていたから」。すぐに、県の共同募金会に導入できないかを問い合わせると、話はとんとん拍子に進み、昨年末には設置が完了。「厚木市内で初めての設置だと聞いてびっくりした」と振り返る。

 自販機を設置すると、通常は手数料を受け取れるが、同作業所は、その手数料を全て赤い羽根共同募金に寄付することにした。「赤い羽根募金には、パン工房開設の時に大きな恩があったし、少しでも貢献ができるなら嬉しい」と話す。以前は、施設利用者でないと購入しにくい場所にあったが、今回の設置場所は、敷地内でも公道に面しており、利用者以外の人も購入しやすい。横見所長は「以前より売り上げも良いですよ」と微笑むと「地域の人にも、購入してもらえれば嬉しいです」と話す。

 今回の設置について、市内で赤い羽根共同募金運動に取り組む神奈川県共同募金会厚木市支会(厚木市社会福祉協議会内)では、「市内で初めての設置となった。これを機に市内にも広まっていけば」と期待を寄せる。

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