厚木高校のＰＣ教室で行われたＺｏｏｍによる講義。参加した生徒たちは高橋氏の話に真剣に耳を傾けていた
厚木高校サッカー部ＯＢ会が８月１日、同校でオンライン講義「スポーツマンのこころ」を開催した。
この講義は、同校33期卒業生で岐阜協立大学教授の高橋正紀氏が一流のスポーツマンの心構えなどをテーマに語るもので、２０１２年から毎年開催している。今年は新型コロナの影響で開催が危ぶまれたが、同会では「現役部員にぜひ聞かせたい」との思いでオンラインの講義を企画した。
例年、現役部員ら50人ほどが参加するが、今回はオンラインのため多くの部員は自宅などから参加。会場となった同校の教室では生徒やＯＢなど約10人が、間隔を空けて講義に耳を傾けた。
講師を務めた高橋氏は、同校サッカー部と筑波大学サッカー部で活躍。ドイツ留学中に現地リーグでプレイヤーとして経験を積み、現在は同大学の教授でありサッカー部総監督を務めるほか、講演活動に精力的に取り組んでいる。
講義では、高橋氏がドイツで学んだスポーツマンのあるべき姿や、失敗を成長の糧にする思考などを語り、「失敗があっても、自分で決めたことなら後悔しない」「スポーツは少年少女を大人にし、大人を紳士・淑女にする。器の大きいカッコいい人間になろう」と呼びかけた。講義の後は、現役生からの質疑応答や、同校38期生である東京大学教授の佐藤克文氏によるＯＢ講話なども行われた。
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