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東日本大震災から10年― 改めて「備え」、家族で「話し合う」

社会

公開:2021年3月5日

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  東北地方を中心に、甚大な被害をもたらした東日本大震災から10年。その余震は未だに続き、2月日に福島県沖で発生した最大震度6強の地震は記憶に新しい。この機会に改めて「備え」について見直し、緊急時の行動について家族で話し合ってみてほしい。

防災ポケットブック

 東日本大震災発生時、厚木市でも震度5弱を記録し、市内の一部で街路灯やブロック塀の倒壊、外壁が落下するなどの被害があった。

 厚木市では、近い将来高い確率での発生が危惧されている都心南部直下地震などや、近年大型化している台風などの風水害に対して、市民の防災に対する意識を啓発し、災害時被害を軽減することを目的に昨年4月、厚木市防災ポケットブックを作成し、全戸配布を行った。

どこに避難すればいいか

 2019年10月に発生した台風号時には、厚木市は指定緊急避難場所となっている47の公共施設を開け、避難指示の発令に伴い、最大5709人が避難している。

 避難先は災害の発生段階や状況などにより異なる。一つ目は、火災が延焼拡大したとき、そのふく射熱や煙から身を守る「広域避難場所」。二つ目は、災害発生時またはその恐れがある場合に、その危険から逃れるため緊急的(短期的)に避難する施設または場所の「指定緊急避難場所」。公民館や児童館、小中学校の体育館など144カ所を指定。三つ目は、災害、またその危険性により住居に戻れなくなった市民などが長期的に滞在するための施設が「指定避難所」。小中学校の体育館など48カ所が指定されている。

家庭での備蓄を進めよう

 大規模災害時には、電気、ガス、水道といったライフラインが止まり、普段どおりの生活が困難になる可能性がある。救援物資が届くまでに時間がかかる場合もあるので、それぞれの家庭で最低でも3日分、できれば7日分を目標に飲料水や食料などを備蓄しておくとよい。

 避難する時に備蓄品全てを持ち出すことは困難なため、リュックサックなど非常持ち出し袋に入れ、最優先で持ち出す一時持ち出し品と、避難生活が長引く場合にあとで自宅に取りに行く二次持ち出し品とに分けておくと便利。

 また、保存食を日常的に食べ、食べた分を買い足していく備蓄方法「ローリングストック法」を取り入れ、レトルト食品やカップ麺などの食べ慣れた食品も利用するとよい。

コロナ対策

 厚木市ではコロナ禍での避難所生活を考え、災害時の避難所でソーシャルディスタンスや避難者のプライベートスペースを確保するための室内用テント1000張と、換気に使用する大型扇風機200台を購入した。既存の保有分と合わせてテントは3300張、扇風機は240台となった。

 市では万が一の災害発生に備え、神奈川県の示す「避難所マニュアル策定指針」を参考に、感染症対策を踏まえた安心・安全な避難所の開設に必要な備品を準備。

 担当の市危機管理課では、「災害時に開設する避難所でコロナの感染が拡大する事態を防ぐため、事前に必要備品や物品の準備、対策を講じる必要がある」と話す。また、「これまで以上に、友人や知人宅へ避難する、事前に危険の及ばないところまで車で避難するなど、分散避難をしてほしい」と呼びかけている。

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