横須賀版 掲載号:2021年3月19日号 エリアトップへ

昭和歌謡からJポップ、演歌をレパートリーに歌まねアーティストとして活動する 高堂 翔さん 馬堀町在住 25歳

掲載号:2021年3月19日号

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「歌まね」の矜持と覚悟

 ○…歌まねアーティストとして生きていくと決めた。「ものまね」ではなく「歌まね」だ。古き良き時代の昭和歌謡からロック、オペラ、Jポップまでレパートリーは150人400曲。題材とする歌手の声質や癖を徹底的に研究し、ビブラートの掛け方も忠実な再現を試みる。歌唱力に裏打ちされた芸をエンターテイメントに昇華して客席に届ける。ステージに立ち始めて1年。プロの肩書は覚悟の証だ。

 ○…横須賀市文化会館中ホールを毎月貸切り「ひとり歌まね紅白歌合戦」と題したステージ企画を展開している。入場料はあえて取らない。90分間で50曲を披露。美空ひばりの不死鳥ドレスをはじめとする早着替えが見もの。新作も都度発表していく。「地元の人たちに自分の存在を知ってもらうだけでいい」。採算を度外視して、その先のチャンスを広げる狙いだが、先月はコロナ禍の影響もあり客席は3人だけ。厳しい現実を突きつけられたが、歩み始めた道に迷いはない。

 ○…高校時代の文化祭。1200人の生徒の前で歌う機会を与えられ、大喝采を浴びた成功体験が原点。そこには、ステージに立つ人間だけが見ることのできる景色があった。「日常では味わうことのできない興奮と緊張。この感覚を追い求めている」

 ○…芸を披露して対価を得るのが芸人だが、駆け出しの身の上ゆえ、安定した収入は程遠い。出番がいつもあるわけではなく活動を支えてくれている家族への感謝は尽きない。チラシやポスターの作成を父親が担当し、衣装づくりや早着替えの裏方を母親が手伝っているという。12月に予定している文化会館での最終公演は1000人収容の大ホール。客席を一杯に埋め尽くすのがこの一年の目標だ。

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