ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く 美里 芽玖(みさと めぐ)さん 平成町在住 22歳
「演奏で地元へ恩返し」
○...初のソロリサイタルをヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開催する。規模の大きな会場で、1時間以上ソロで演奏した経験はなく、普段よりもステージにかける思いは強いが、「緊張よりもワクワクが勝る」と目を輝かせる。本番を間近に控え、「自分を育ててくれた地元への恩返しができたら」と気合は十分だ。
○...3歳からピアノ教室に通い始めてから20年。ここまで続けてこられたのは「演奏する楽しさはずっと変わらないから」。特段ピアニストを志したきっかけがあるわけではないが、小6で全国で一部の生徒しか選ばれない特別コースに進み、精鋭らの演奏に刺激を受けたことでさらに練習に励むようになった。東京音大付属高時代は始発電車で通学し、始業まで寸暇を惜しんで鍵盤に向かった。今年4月からは同大大学院へ進み、さらに学びを深める。
○...毎年夏に行われるコンクールでの入賞を一つの目標に据えているが、過去には他者による評価と自身の音楽性のズレに悩んだことも。厳しい評価を受けた経験を「ピアノ一筋でやってきたからこそ、まるで自分自身が否定されたような気分になった」と振り返る。現在では「評価基準や結果にとらわれすぎず、自分の信じた音楽を鳴らすことが大事」とコンクールもレベルアップの場として前向きに捉えている。
○...演者としてのモットーは「お客さんが楽しんでくれる演奏」。リサイタルの曲目にはクラシックのほかジャズも取り入れ、音楽に触れたことが少ない人でも楽しめる構成を意識した。サブスク等のサービスが発達した時代だからこそ、「現場で音楽に直接触れる魅力を伝えていきたい」と生演奏にこだわり、技術を磨き続ける。
|
|
|
|
|
|