中学女子ソフトボール都道府県対抗大会で大会MVPを受賞した 小野 愛果さん 阿部倉在住 14歳
努力重ね再び全国の頂へ
○…中学女子ソフトボールの全国大会へ出場する「神奈川選抜」に選出され、投手として全試合に先発登板した。延長10回に及ぶ大激戦となった決勝では中盤で降板した後、最終回に再びマウンドへ。すべてのアウトを三振で取る底力を見せ、裏の攻撃で仲間が勝ち越し点をもぎ取った。「チームメイトが絶対に打ってくれると信じて、とにかく全力で投げた」と力投を振り返る。
○…兄が所属していたソフトボールチームに小学1年生の時に入団した。2年時、遊びでしていた投球練習を見た監督が「試合で投げてみないか」と持ち掛けてから今に至るまで投手一筋。「横須賀ゴールドウェーブ」でもピッチングでチームを引っ張る。身長は150cm代と決して高い方ではないが、その分緻密な制球に磨きをかけ、全国大会で並み居る強打者と渡り合うまでに成長した。
○…その実力は日々の地道な努力に裏打ちされたもの。週末はクラブチームでプレーする一方、基礎体力を強化するため池上中では陸上部にも所属。チームの練習日を以外は、祖父が自宅に整備してくれた練習スペースでトレーニングを行うのが日課。遊びに出かけた日であっても祖父を相手にひたむきに投球練習に取り組む。アスリート向けのジムにも定期的に通い、身体の効率的な使い方の習得に励んでいる。
○…2028年のロサンゼルス五輪では、ソフトボールが競技種目に復活する。出場意欲について尋ねると「まだ先のことは考えられない」と照れ臭そうに笑う。6月から県内予選が始まる全日本中学生女子大会に照準を定め、「今度はゴールドウェーブの仲間と全国を制覇したい」と目の前の目標に全力で挑むことを誓った。
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