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横須賀版 公開:2011年7月15日 エリアトップへ

横須賀災害ボランティアネットワークの副代表 佐々木 清康さん 南浦賀在住 70歳

公開:2011年7月15日

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「積み重ね」が大きな力に

 ○…日焼けで赤くなった顔と腕が、現地の暑さを物語る。横須賀から初めて出発した「ボランティアバス」に乗り込み、横須賀災害ボランティアネットワークの一員として先週末、岩手県山田町に赴いた。「息の長い復興支援には、ボランティアの小さな力の積み重ねが必要」と力強く話す。

 ○…被災地でのボランティア活動は2回目。瓦礫の山ではなく、土台だけの「家」が広がる街の姿に改めて言葉を失った。今求められているボランティアは、個人宅の片付けや清掃など細かなニーズに合わせたもの。「時期によって必要な役割が変わってきている」と話す。今回のように被災地が広域で、支援活動が長期に渡ると自分が本当に役立っているのか悩むこともあると言う。ひとつの作業で満足感や達成感を得られるようなものでもない。県内に設置した避難所での活動では、子どものケアなど裏方の役割も痛感した。「目に見える形だけでなく、自分のできることをできる範囲で継続する大切さ」を、身をもって感じている。

 ○…5年前、自治会で自主防災組織に関して学んできてほしい、と依頼され向かったのが「災害ボランティアコーディネーター」の養成講習会だった。その役割は、災害時にボランティア組織を運用し、現地のニーズに合わせてボランティアをマッチングさせるというもの。地元の自主防災にはあまり関連していなかったが、これを機に地域活動に足を踏み入れることになった。「出張ばかりで横須賀は帰る場所。そんな地元で活動するとは想像していなかったよ」と笑う。

 ○…現役時代は電話交換機の運用・サポート業務に携わり、地震や水害などの災害現場に仕事として赴くことも多かったという。国内各地を飛び回っていた中で、いちばん好きな景色は、岩手県宮古市の浄土ヶ浜。「あの美しい眺めをもう一度」―。多くの人の復興への思いと力を積み重ねて、それもいつか叶うはずだ。
 

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