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横須賀版 公開:2011年9月2日 エリアトップへ

横須賀の「ガリバー上陸」をアピールする 桐ヶ谷良之さん 佐原在住 59歳

公開:2011年9月2日

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勝手な使命感に突き動かされ

 ○…ファンタジー小説の名作「ガリバー旅行記」のガリバーが横須賀に上陸していたという説がある。物語の記述をひも解いていくと、どうやらその場所は東京湾の観音崎にあたるらしい。もちろん空想上の話だが、裏付けとなるエピソードを語りだしたらもうとまらない。今月11日には逸見コミュニティセンターで、ガリバーのモデルとされる郷土の偉人、三浦按針を題材にした講演を企画。歴史とファンタジーの融合を聴かせる。

 ○…今から23年前、ひとりの女性が勤務先だった市役所観光課に現れた。渡されたのは横須賀の「ガリバー上陸」を独自に検証した手記。「おなじみの物語が横須賀の歴史と深く繋がっていることを知り、興味を覚えた」のが夢中になるきっかけ。以来、尽きない好奇心は、作者の生誕地であるアイルランドを訪れるまでに膨らんだ。

 ○…根底には郷土愛がある。「地元で生まれて地元で育った。そしてこれからも生きていく。横須賀にはいつまでも元気でいて欲しい」。街おこしのキーワードになると、8年前から観音崎で開催しているガリバーフェスタはすっかり地域に定着した。物腰のやわらかさに反して、行動は大胆。米基地内に勤務する大柄の米兵にガリバーの衣装をまとって登場してもらうなど、交渉はお手の物だ。

 ○…これまでにない展開が動き始めようとしている。来年度から中学校の英語教科書に横須賀の「ガリバー上陸」のエピソードが掲載され、全国に広まることになった。逸見では、三浦按針にガリバー像を重ねることで新たな話題づくりも進む。「流れの中で動かされていく感覚」。来春に定年を迎えるというが、「こっちの活動はステージから降りられそうにない」と笑顔には充実感があふれる。その屈託のなさが、彼の周りに人を集める。
 

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