今年創立10周年の「横須賀市観光ボランティアガイドの会」で会長を務める 生田 耕八郎さん 南浦賀在住
知恵と工夫で横須賀案内
○…郷土史、草花、ガイドブックに載っていない絶景スポット…。観光客やツアー参加者の好奇心を刺激しながら、横須賀の魅力を伝える。「それは知らなかった」の声を聞くのが何よりの喜びだ。12月で創立10周年を迎える「横須賀市観光ボランティアガイドの会」。節目の年に会長を任された。得意とするパソコンで会のホームページを自ら立ち上げ、市外からの参加者を増やせるよう新たな取り組みも行っている。
○…ボランティアガイドに応募したのは約5年前。仕事をリタイアして時間的な余裕ができたのに加えて、現役時代から趣味で登山を続けていたことも大きい。「歩くことがライフワークになっていました」。ガイドで主に担当する衣笠エリアは、三浦一族の史跡はもちろん、衣笠山公園をはじめ自然が豊富。「山、花、鳥と、皆さんの興味は多岐に渡るので、勉強しないと追いつかないですね」と微笑む。穴場スポットもある。冬の天候・気候に恵まれた日には、展望台から筑波山まで見渡せるという。
○…現在74人が会に在籍している。テーマごとに数キロ〜10キロ前後を歩く「企画ガイド」だけで年間70コース。参加者の希望する地域や名所を案内する「依頼ガイド」もある。団体の観光客も合わせると、多い年で約7500人に横須賀を案内している。時に話術で、時に紙芝居を使い、飽きさせないよう工夫を凝らす。「我々はどこでもガイドします」。
○…10周年企画として11月23日にチャリティウォークを開催する。開国から近代化、基地のまちとしての歴史…。若い世代には「足元を知って欲しい」と願いを込める。一般向けコースには「浦賀みち」の一部も組み込んだ。ここは、誰もが知る幕末の志士も歩いたとされる。参加者に「知らなかった」と言われるだろうか。人々の感性に訴える魅力が横須賀にはある。それを伝えたい。知恵と工夫で「もっともっと頑張れる」
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