絵達者な署員が手書きで描いたオリジナルストーリー
おばあちゃん、振り込め詐欺に騙されないで―。
依然として被害のなくならない振り込め詐欺について、逗子警察署は子や孫世代から呼びかけてもらうことで被害の防止に繋げようとオリジナルの漫画を使った啓発運動を実施している。
漫画はＡ３版の見開き。同署の絵達者な署員が描き上げたもので、おばあちゃんが孫を装った詐欺に騙され、危うく金を振り込みそうになる様子がコミカルに描かれている。「漫画なら若い人も読んでくれる。身内からの呼びかけなら、被害の抑止に繋がると思った」と同署。
同署はこれまでに作成した漫画を市内の小中学校に２千部配布。「分かりやすい」「おばあちゃんに伝えます」など生徒からの評判も上々という。今後はさらに３千部増刷し、町内会などでも配布し、世代の幅を広げて啓発する。
逗子市で昨年１年間にあった振り込め詐欺の被害総額は９４５万円。手口としては身内や銀行員を装ったものなどがあり、同署では「自分は大丈夫と思わず近しい人からでも『電話番号が変わった』などの電話があったらまず詐欺ではないかと疑ってほしい」と呼びかけている。
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