今年、葉山町が町制施行から90周年を迎えたのを記念し、町の成り立ちから現在までを1冊にまとめた町史「葉山町の歴史とくらし」=写真=がこのほど完成した。B5判296頁。今月7日(水)から町内書店などで販売される。
町史は、町教委とNPO法人葉山まちづくり協会、葉山郷土史研究会を中心とした委員会が編さん。執筆は主に郷土史研究会のメンバーらが手掛けた。
巻頭では葉山の名所や自然、住民の暮らしぶりなどを収めた写真を掲載。本編では中世、近世、近代、現代と時代区分し、地域の細やかな歴史を記したローカル年表を添えた。「町民目線で、葉山に住んでいる人の歴史や暮らしが分かりやすいよう努めた」と編集長の鈴木雅子さん。さらに、町内6地域の「小字・小地名マップ」や「石碑・歴史巡りマップ」も加えるなど充実した内容で、編さん委員長の矢嶋道文さんも「専門家が作ったものと比較しても遜色のない素晴らしい出来」と太鼓判を押す。また校閲では専門家や宮内庁書陵部の協力を仰ぎ、誤記がないように努めた。
これまで町には個別の年表や郷土史はあったものの町史と呼べるものはなく、発行は今回が初めてという。完成までの約1年半で62回にも渡る編さん会議を重ねたこともあり、鈴木さんは「夜中まで作業する日も珍しくなく、ようやく形になって嬉しい」と話した。
町史は1冊1500円(税込)。文教堂葉山店や町役場売店、図書館2階の葉山まちづくり協会などでも販売する。
|
<PR>
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|