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逗子・葉山版 公開:2016年8月5日 エリアトップへ

田野倉富夫さん(沼間在住) 自宅開放し美術館に

文化

公開:2016年8月5日

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 民家を改装した美術館が先月、逗子市沼間にオープンした。元小学校教諭の田野倉富夫さん(73)が長年描きためた水彩画や収集してきた絵画、小物など約80点を展示する、自宅兼私設サロンだ。所狭しと作品が並び、遊び心が随所にちりばめられたその名も、「世界一小さな美術館」。

旅の風景画や収集品80点

 県営住宅ほど近くにある2階建ての一軒家。玄関を入ると陶器や絵画、ランタンに置物、コルクとドングリで自作した小物が訪問客を出迎える。”順路”に沿って中を進むと、居間のふすまいっぱいに描かれたアルプス山脈。まだ制作途中だが、完成すれば100号を優に超える大作だ。

 元々田浦に居を構えていた田野倉さん。民家が密集していない開放的な立地が気に入り、3カ月ほど前に引っ越してきた。ただ築後数十年経っていたこともあり、所々家財の劣化や汚れが気になったという。そこで思い立ったのは「DIY」。長年逗子の市民ミュージカルのチラシや小道具制作を手掛けていたこともあり、日曜大工はお手の物。ふすまをキャンバスに見立てて絵を描いたり、障子の和紙をあえて継ぎはぎにし、鐘を取り付けて「教会」を表現したり。「同じ修繕をするにしてもこうした方が安上がりでしょ」と笑う。

 展示室にはそれぞれテーマ性があり、1階の和室には掛け軸など和物を配し、2階の一室には油絵を、もう一室には風景画が壁にずらりと並ぶ。ヨーロッパの情緒豊かな街並みや地方を走る路面電車、雄大な自然風景。元々旅行が趣味で、これまで日本国内を自転車で2回り半したほか、松尾芭蕉が辿った奥の細道や四国八十八カ所を巡るお遍路を踏破したこともある。手掛けた作品は30半ばで学んだデッサンの技術をもとに長年描きためてきたものだ。

 開館から数週間、来訪者はまばらだが「看板を見て、気になった人が声をかけてくれれば」と田野倉さん。特に開館時間などは設けておらず、「午後は出かけてしまうことが多いので、予めご連絡いただければ」とのこと。入館料は「もちろん無料です」とほほ笑んだ。問合せは田野倉さん【電話】046・890・4498
 

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