これまで男性色が根強かった消防団で女性が活躍の場を広げている。逗子市消防団では4月、新たに3人の女性消防団員が誕生。昨年10月に入団した団員を加えて計4人になった。本格的な活動はこれからだが、いずれも「女性ならではのきめ細やかな活動をしていきたい」と意気込んでいる。
「右へ倣え、休め、敬礼」。20日、市消防本部講堂で職員の号令で礼式訓練に取り組む女性の姿があった。動きにぎこちなさはあるものの、皆真剣な表情だ。
龍村文子さん(41)は女性団員の第1号。現在歯科衛生士を目指す学生で、同級生に誘われたのを機に入団を決めた。明石千春さん(40)、志村好枝さん(66)は以前から活動に興味があり、女性団員が誕生したことを知って門を叩いた。「災害救助の現場では女性だからこそ得られる安心感があるはず。特にソフト部分のサポートをしていけたら」と龍村さん。明石さんは「自分たちが活動することで、今後ほかの女性にも興味を持ってもらうきっかけに」、志村さんは「女性の目線で自分に何ができるかを考えていきたい」と抱負を語る。
消防団は月に1〜2度、消火や救助など定例訓練を実施しており、4人もこれに加わる。平野佳一団長は「災害時の後方支援などでは女性が担う役割は特に大きい。今後の活躍に期待したい」と話した。
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