三浦市初声町和田、国道134号線沿いに1軒の蔵づくりのカフェが建つ。オーナーの三崎由湖(ゆみ)さん(都内在住)は解体寸前だった築90年以上の建屋を購入・改修し、再生を意味する「リバイバルカフェ」と名づけた。
「古いものが好き。蔵には当時の職人の知恵が詰まっている」と語る三崎さん。泰然とした佇まいやアカマツの梁、柱、佐島石の壁などはそのままに、眠っていた古道具も丁寧に磨いてインテリアとして活用している。
リノベーションには、約2年を費やした。特定の工務店は入れず、知人らの手を借りながら自身がイメージするカフェを作り上げた。水回りや動線確保に苦労し、想定を超える手間と費用がかかったが「それでも残す価値があった」と振り返る。
趣味の車をコンセプトにしたカフェは、昨年5月にオープン。以来、地域住民や車好きが足繁く通う“人が集う蔵”としてにぎわいが生まれている。「これからは次の世代に古いものを大切にする良さ、地域の風土を伝えていきたい」と展望を話した。
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