新型コロナウイルス感染拡大により、人が集うことが前提の「学びの場」が軒並み無くなった。こうした状況のなか、葉山ハートセンター(田中江里院長)では、オンラインでの公開医学講座を先月26日からスタート。想定以上の反応で「これまで会場を借りてやっていた時よりも多い印象」と田中院長。「試行錯誤を続け、継続的に配信していく」と前を見据える。
80人が参加
地域住民とのコミュニケーションの一環として、公開医学講座に力を入れてきた同院。これまで逗子市民交流センターや葉山ステーションなど地域の会議室を借りて実施してきた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、状況は一変。講座の継続に黄色信号が灯った。
「通っているフィットネスクラブで、ヨガやピラティスのクラスをオンラインで行っていた。参考にできないかと思ったのがきっかけです」と振り返るのは飯田浩司副院長。スタッフとともにオンライン講座に向けた準備に先月から着手した。
外出自粛要請に伴う在宅勤務の増加で注目を集めるウェブ会議システム。現在、様々な企業がサービスを提供しているが、数十人規模が参加するとなるとそれに耐えうるネットワーク環境を整える必要がある。
飯田副院長らは整備に取り掛かるのと同時に専用のパソコンや部屋を用意。マイクの性能チェックや徳洲会グループ内での試験配信を経て、先月26日、初めてのオンライン講座を実施した。
新型コロナに関する内容だったこともあり、予想をはるかに上回る80人以上が参加。一時、画面がフリーズするハプニングも発生したが、手応えを感じた。
質問も受付け
今月6日には田中院長が「腰痛に隠れた内科の病気」と題して講演。約20人が参加した。講座はスライドを活用し、データやイラストを多用しながら30分にわたって進行。最後には参加者からチャットで質問が寄せられた。
田中院長は「比較的高齢の方も多く、今回の事態を受けてウェブ会議にもチャレンジする方が増えた印象。当院としても新しい挑戦だが、しばらくはこの形で続けていく。将来的にはリアルの場とオンラインの2本立てで実施していきたい」と語った。
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