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逗子・葉山 社会

公開日:2021.01.01

「もったいない」が地域繋ぐ
廃棄野菜の販路広がる

  • コスタルテ葉山の前で野菜を持つ阿部さん(右)と同店スタッフ

    コスタルテ葉山の前で野菜を持つ阿部さん(右)と同店スタッフ

 育ちすぎた大根や、市場価格の下落を受けて出荷できないキャベツ--。新鮮で味は良いのに形が悪くて売り物にならず捨てられる野菜や果物がある。普段、買い物している裏側で起きているこうした「もったいない」を解消しようと、奔走している人がいる。昨年からJR逗子駅近くで販売を始め、今月からは葉山のカフェでもスタート。「関わる全ての人が笑顔になったら」と関係者は意気込んでいる。



* * *



 JR逗子駅近くの「駅前広場」前で、平日の昼間に「モッテーネ・カフェ」を営んでいるのは、市内在住の阿部真美さん。元々、不動産業を営み、空家を活用した民泊事業を行ってきた。



 カフェを開いたのはコロナ禍がきっかけ。外出自粛が叫ばれ、暗いムードのなか何かできることはないか、と考えていた時に目についたのが、街中にたわわに実った夏みかんだった。「逗子葉山のお宅でよく見るけど、ほとんど収穫されている様子はない。これを使って何か作れないか」と仲間とともに活動を開始。知り合いのつてを頼って各家庭に協力を呼びかけ、加工品を作った。



SDGs身近に



 同時期に三浦や藤沢の農家へ取組を周知。従来はそのまま畑に捨てられていたみかんの摘果や廃棄処分される野菜の量の多さに驚きながら、関係性を深めていたところ、現在のテナントが借りられることがわかり、昨年7月から営業を始めた。



 直売だけでなく、これまで摘果みかんや売れ残ったスイカ、色や形で「売れない」とされたレモンのジュースのほか、廃棄予定だった野菜の旨味を存分に生かしたポタージュなどのメニューを提供し好評を得てきた。「コロナ禍で飲食店からの需要が減り、例年以上に困っている農家さんもいた」と振り返る阿部さん。現在販売している冬野菜については、天候が良かったことによる大豊作で、市場価格が下がり、箱代の方が高くなってしまっているという。「フードロスやSDGsの課題解決は身近なところにあることも伝えられたら」と話す。



葉山のカフェ協力



 「もったいない野菜・果物」は、今年から葉山でも販売できることになった。趣旨に賛同した「コスタルテ葉山」(堀内745の1、葉山隧道近く)で毎週末、店頭に並ぶ。「うちのカフェが平日しかオープンしていないので、売り切れなかった野菜を販売できる場所ができて嬉しい」と阿部さん。趣旨に賛同したコスタルテ葉山の平野店長は「地域の方たちが集い、交流してもらうのがこの場所のコンセプト。コーヒーで一息つきながら、新鮮な野菜や果物を手に取ってもらえたら」と話す。



 今月9日(土)と10日(日)には、初めての販売会を記念した「プチマルシェ」を同店駐車場などで開催。「もったいない野菜・果物」のほか、キッチンカー、アクセサリーなどが出店する。「三密対策」を講じた店内で飲食も可能。両日とも午前11時から午後4時まで。売り切れ次第終了。最新情報はインスタグラムアカウントで確認を。

 

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