葉山町堀内在住でNHK交響楽団(以下N響)の首席クラリネット奏者、松本健司さんのコンサートが11月17日(日)、横須賀三浦教育会館(横須賀市日の出町)で行われる。プロの演奏家らの音楽を気軽に楽しんでもらおうと(公財)横須賀三浦教育会館が主催する「ふれあいコンサート」の一環。日本最高峰のオーケストラで活躍する松本さんも久しぶりとなる地元凱旋の演奏会に「楽しみ」と意気込んでいる。
国立音楽大学を経て、1993年にパリ国立高等音楽院に入学。同院卒業後の98年から本格的に演奏活動をはじめ、以降国内外の巨匠に師事しながら幾多のコンクール入賞。02年からN響に入団し、11年から首席奏者。現在は後進の育成にも力を注ぐなど、松本さんはクラシック音楽の最前線で活躍を続けている。
クラシックとの出会いは小学校4年生のとき。学校の音楽鑑賞会でその旋律に聴き惚れたのがきっかけという。「ほかにも楽器はあったのになぜかこの音に”ときめいた”」と当時を振り返る。楽器を手にとり、レッスンに通う日々。練習を重ねるほどに魅力を知った。転機となったのはその翌年。当時N響首席奏者を務めていた浜中浩一氏の背中に憧れ、横須賀で行われた演奏会後に少年とは思えない行動力で自ら個人指導を取り付けた。以降、N響の首席奏者になることを志し中学校、高校時代とまさに「クラリネット漬け」。「好きだから続ける、こうと決めたら進む。意志が強いんです」
今回のコンサートで演奏するのはシューマンやブラームス作曲のおよそ10曲。有名曲を中心に広い層に楽しんでもらえる曲を選んだ。「ネットなどで世界中の音楽が簡単に手に入る時代だからこそ、奏者と同じ空間の中、五感で音楽を感じてほしい」と松本さんは話している。
時間は午後1時30分開場、2時開演。料金は大人1900円(前売り1800円)、高校生以下千円。チケットの問い合わせは教育会館ふれあいコンサート事務局【電話】046・824・0683(平日午前9時〜午後5時)
|
<PR>
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|