逗子海水浴場の規制やルールについて協議するあり方検討会の7回目の会合が先月30日、市役所で開かれた。今回は今夏条例で規制された飲酒やバーベキュー、音楽などについて意見を集約。事前アンケートでは規制の現状維持を求める声が大半を占めた。
アンケートは検討会の出席者に予め配布され、うち行政関係者をのぞく市民18人から回答があった。条例に関する項目は【1】砂浜での飲酒【2】砂浜でのバーベキュー【3】スピーカーなど拡声装置の使用【4】入れ墨・タトゥーの露出――を禁止とする4つについて。【1】【2】【4】では16、【3】では12が規制の現状維持を望んだ。
【1】の飲酒では「風紀の改善は飲酒の禁止によるところが大きい」「来夏は子どもの来場者が増えると予想され、規制は維持すべき」といった声の一方で、変更を求める声では「泥酔を防ぐ施策だけにすべき」との意見があった。【3】の音楽については「波の音が聞こえる海岸が望ましい」「やっと静寂さを取り戻したのに緩和すればなし崩し的に元の海に戻る」などの現状の規制に肯定的な意見から「音量を決め、従わない場合は即中止とする誓約書を(海の家に)出させる」「市公認のイベントでは使用を許可しても良いのでは」といった提案もあった。
この日はこれまでに検討課題としてあがっていた予算を要する事項についても賛否を確認。シャワーや外灯の増設、防犯カメラの設置などの項目で賛成が多数を占めた。今回取りまとめた意見は今月中にも平井竜一市長に報告として提言。今後は海の家の営業時間やBGMなどについても意見を交わし、来年2月をめどに最終報告書をまとめる。市は検討会の意見などを受けて来夏の規制の方針を固めるという。
市民も現状維持を支持
4日には市民交流センターで市長と市民が逗子海岸について意見を交わすまちづくりトークが開催された。参加者からは「昨年まで怖くて窓も開けて寝られなかったが今年は安心できた」「非常に静かで快適だった」など市の施策を指示する声が次々とあがった。後半には来夏以降に向けたアイデアを模造紙に張り出し、参加者約40人が海の未来像を共有。平井市長は「建設的な意見を多くいただいた。音楽や飲酒は様々な意見があり悩ましい部分もあるが、市民、事業者、行政一体でより良い海を一歩ずつ作りたい」と述べた。
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