知事と三浦半島の4市1町の首長が意見交換する懇談会が19日、葉山町の福祉文化会館で行われた。市町からは吉田雄人横須賀市長、松尾崇鎌倉市長、平井竜一逗子市長、吉田英男三浦市長、山梨崇仁葉山町長が出席。観光施策や道路整備、土地利用などについて県側に要望した。
懇談会は県が来年度の予算編成をするにあたり、県内各地の要望を聞き取るために毎年行っているもの。各首長らは市町が抱える課題や取り組みについて紹介したほか、個別の話題について黒岩祐治県知事や県担当者と活発に意見を交わした。
逗子市の平井市長は逗葉新道の無料化や三浦半島中央道路北側区間の早期整備を要望。2つの事業に関連して市内の県道で渋滞が慢性化していることを背景に、「5年後の五輪開催に間に合うように開通させてほしい」と求めた。葉山町の山梨町長も町内の渋滞事情や南郷の共同店舗開設計画が進んでいることをあげ、整備推進に同調した。これについて県側は「三浦半島の背骨を作る上でも整備は重要。今後事業の進捗を踏まえた上で渋滞対策についても検討したい」などと応じた。
この日は、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けての取り組みにも意見が集まり、宿泊施設の拡充や観光案内版の多言語表記の必要性についても話し合われた。黒岩知事は「三浦半島には様々な分野でポテンシャルがある。具体的な提案もあり、(県と市町村が)連携しながら形にしていくことが大事」などと述べていた。
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