神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2017年2月10日 エリアトップへ

県立近代美術館葉山 「鎌近」の象徴、新たな門出 壁画「女の一生」

文化

公開:2017年2月10日

  • LINE
  • hatena
作品を紹介する研究員の伊藤さん(=4日、一色)
作品を紹介する研究員の伊藤さん(=4日、一色)

 一色の海岸線に位置する「県立近代美術館葉山」で、1枚の壁画が訪れる来館者を魅了している。作品タイトルは「女の一生」。美術愛好家から「鎌近」の愛称で親しまれ、惜しまれながらも昨年3月に閉館した県立近代美術館鎌倉から移設したものだ。

 作品は30cm四方のパネルをタイル状に並べた高さ4・5m、幅3・6mにもなる大作。薄紅色の地塗りにシルバーホワイト1色で女性の姿が描かれており、どこか西洋のフレスコ画を思わせる。元々は鎌倉館の喫茶室にあったもので、昨年7月、修復作業を経て葉山館の講堂前に設置された。

 作者は洋画家の田中岑(たかし)(1921-2014)。1957年、第1回安井賞を受賞した当時新進の画家で、副館長だった土方定一(1904-80)の依頼で制作した。喫茶室はお見合いの場所として人気が高く、また依頼を受けたのは田中の長女が生まれた年でもあり、女性の幸福を願い、出会いから結婚、子どもの誕生、晩年までを描いたという。「絵を眺めていると女性への祝福や敬意のようなものを感じる。親になった当時ということも影響しているのかもしれません」と保存修復を手掛けた研究員の伊藤由美さんは話す。

 経緯は不明だが、作品は制作から10年あまりで全面が壁板で覆われ、その存在が忘れられていた時期がある。2003年の葉山館の開館に合わせた改修で見つかり、11年のリニューアルオープン後に再び公開された。国内最初の近代美術館として開館した鎌倉館と歩みを共にしてきた「女の一生」。今後は葉山館の顔の一つとして新たな歴史を刻んでいく。同作品は無料で観覧できる。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のローカルニュース最新6

GWは海の幸を楽しもう

GWは海の幸を楽しもう

小坪で漁師がイベント

4月26日

アートと音楽に浸る23日

アートと音楽に浸る23日

葉山芸術祭が開催中

4月26日

ミューシー現る

ミューシー現る

JCイベント会場で

4月26日

キッチンカーで週末グルメ

南郷上ノ山公園

キッチンカーで週末グルメ

4月27日からスタート

4月26日

端午の節句を満喫

端午の節句を満喫

神明社であさいち

4月26日

神奈川の食の魅力PR

神奈川の食の魅力PR

10月に展示会 出展者募集

4月26日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook