神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2021年3月19日 エリアトップへ

葉山町漁協 地ワカメ養殖に手応え 新技術で高水温に対応

経済

公開:2021年3月19日

  • LINE
  • hatena
生育状況を確認する山木さん(右)と高山さん
生育状況を確認する山木さん(右)と高山さん

 春の到来を告げるワカメの収穫。葉山町でも、今月10日に天然ものが解禁となった。海の恵みをこれからも安定的に収穫できるよう、漁業関係者は新技術を使った養殖の実証事業を行っている。

 湘南や三浦半島エリアでは6年ほど前から、海水温の上昇によって生育が遅れたり、溶けるように枯れてしまう現象が多発。以前は見られなかったアイゴやメジナなどによる食害が追い打ちをかけている。葉山町漁業協同組合(角田正美組合長)は、こうした現状を打破しようと芝崎にある鹿島建設(株)葉山水域環境実験場とともに養殖試験を三ヶ浦沖で行っている。

 同実験場の山木克則さんら研究チームが天然ワカメから採取した種(配偶体)を殖やし、大量に種苗を作る技術を開発。これを活用し、今の環境に適応するワカメの開発を目指している。現在は大人の背丈まで大きくなった2012年の大型ワカメと、高水温でも良く育った2016年のものを掛け合わせ、4つの品種を育てている。

 また海水温のデータを計測し、漁期も工夫した。例年、アイゴなどの食害を受けるのは水温が下がり切らない12月。東京湾の漁師から種を仕入れすぐに海に入れていたため、被害がないように祈るしかなかったが、地元で種苗を作るれるようになり、時期の調整が可能になった。

 今年は種苗をつけたロープを1月に投入。今月11日には、山木さんや地元漁師の高山清志さんが生育状況を確認した。4種のワカメはそれぞれ最大80cmまで伸びており、「食害もなく、よく育っている」と山木さん。「葉山の天然ものの特徴である葉の深い切れ込みもしっかりある。3月いっぱい収穫できそう」と高山さんは手応えを語った。漁協では今後、近隣地域での応用も視野に、養殖技術の確立とブランド化を進めていく考え。「葉山ワカメ・オーナー制度」で活用していくほか、漁協海産物直売所でも販売する。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のローカルニュース最新6

GWは海の幸を楽しもう

GWは海の幸を楽しもう

小坪で漁師がイベント

4月26日

アートと音楽に浸る23日

アートと音楽に浸る23日

葉山芸術祭が開催中

4月26日

ミューシー現る

ミューシー現る

JCイベント会場で

4月26日

キッチンカーで週末グルメ

南郷上ノ山公園

キッチンカーで週末グルメ

4月27日からスタート

4月26日

端午の節句を満喫

端午の節句を満喫

神明社であさいち

4月26日

神奈川の食の魅力PR

神奈川の食の魅力PR

10月に展示会 出展者募集

4月26日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook