神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2014年2月14日 エリアトップへ

自然観察手記『蝶っとのぞいて見てごらん』を1月31日に自費出版した 上村 文次(かみむら ぶんじ)さん 片瀬山在住 64歳

公開:2014年2月14日

  • X
  • LINE
  • hatena

蝶から広がる人生の喜び

 ○…約40年に渡り、47都道府県に加え台湾やインドネシアなど、海外にも足を運んで培った蝶の観察手記を出版した。「図鑑でも専門書でもなく、一般販売もしていない。ただ蝶に親しんできた記録」と、身近な知人を読者として、蝶との出会いを楽しんでほしいと思ってまとめたという。1年を通して蝶の種類や生態を細かく観察し、いつどこでどんな蝶が見られるのかをまとめた「チョウ暦」は自信の出来栄えだ。採取した標本は、約50cm四方のケースに80箱。「200種くらいで、数は5000頭以上はあるのかな」と相好を崩す。蝶のことになると話題は尽きず、少年のように目を輝かせる姿が印象的だ。

 ○…群馬県榛名町(現高崎市)生まれ。高校卒業まで豊かな自然を満喫しながら育ち、動植物全般が好きな子どもだった。蝶の虜となったのは、都内の教育大学に通っていた頃のこと。「蝶のスペシャリストだった友人に、山のような標本を見せてもらって衝撃を受けた」と振り返る。種類の多さ、性質の多様性、そして何よりも模様の美しさに圧倒された。「純粋に『ああ、綺麗だな』と感激した。その気持ちが、この40年の原点かな」

 ○…大学卒業後、横浜市の小学校教諭に。余暇を利用して、蝶の観察を続けてきた。片瀬山には約18年前に移り住み、定年退職を機に地域の自然保護ボランティアを始めた。「緑に接するのが喜びで、森の中にいるのが一番楽しい」と目尻を下げ、現在は新林公園のほか、市内外で森林の間伐や清掃活動に精を出す。

 ○…元教諭の経験を生かし、自然保護のかたわら地域の子どもたちに自然や動植物について教えている。現役の頃からひょうきんな所があり、「『シャレ先生』なんて呼ばれていて。自分の本の題名にも洒落っ気を入れてみたんだよ」と照れ笑い。蝶から学んだ自然の素晴らしさ、大切さを次世代に伝えていくため、羽を休めている暇はない。
 

藤沢版の人物風土記最新6

相原 良美さん

5月1日付で、経営に関わる女性で構成される藤沢商工会議所女性会会長に就任した

相原 良美さん

川名在住 64歳

5月17日

坂本 智史さん

江の島ティラノサウルスレース実行委員会の実行委員長を務める

坂本 智史さん

鎌倉市在住 37歳

5月10日

垰下(たおした) 雅美さん

核兵器のない世界の実現を目指して藤沢市議会に陳情を提出した

垰下(たおした) 雅美さん

稲荷在住 87歳

5月3日

青木 敦さん

4月から藤沢市技能職団体連絡協議会の会長に就任した

青木 敦さん

亀井野在住 60歳

4月26日

松井 眞之さん

設立35周年を迎えた湘南シティ合唱団の指揮者を務める

松井 眞之さん

町田市在住 77歳

4月19日

橋本 浩司さん

災害ボランティアを行う「王子プロジェクト」の代表

橋本 浩司さん

亀井野在住 54歳

4月12日

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月17日0:00更新

  • 5月10日0:00更新

  • 5月3日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook