市民団体「湘南NPOサポートセンター」事務局長 坂田 美保子さん 日向岡在住
市民活動に一意専心
○…NPO団体や市民活動を支援し、地域の課題解決や公共サービスの提供を官民協働で担っていく、「新しい公共」の実現を願っている。諸団体のボランティア活動を広く紹介するなどして、市民の善意の架け橋となることがセンターの役割だ。「強い意思を持って活動している市民団体を、多くの人に知って欲しい」。現場主義を貫き、市内の団体とひざを突き合せながら生の声を拾い歩く。
○…活動は様々な形で身を結びつつある。市民活動に光を当てる情報紙『リエゾン』を昨年創刊し、編集責任者を務めている。「自分たちの活動を発信する術を持たない方も多く、掲載をきっかけに新たな交流が生まれたと聞くと嬉しくて」と評判も上々だ。より良いまちづくりを目指し、起業を志す人へのアドバイスや商店街とのマッチングなどにも積極的。「市民が元気にならないと町も活性化しない。大切なのは民力を生かすことだと感じています」と熱っぽく語る。
○…今月15日には活動拠点となるサロン(平塚MNビル1階)を開設し、市民団体間の交流の場としても広く活用していく。「必要なときに頼ってもらいながら、ゆるやかなネットワークを通じて活動の支援ができれば」と、サロンをきっかけとした新たな市民活動の盛り上がりに期待している。
○…趣味をたずねると「たくさんの市民団体と知り合うこと」ときっぱり。相模原の市民活動サポートセンターに勤める傍ら、ひらつか市民活動連絡協議会のメンバーにも名を連ねる。「幼い頃は内向的だったのよ」という言葉が嘘のように、信条である”継続は力″を胸に市民団体のサポートに心血を注ぐ日々だ。「あちこち飛び回っているから、子どもにはどう思われているのかしらね」と笑いながらも、センター試験を終えたばかりという末っ子に気を揉む表情に、母親の優しさがにじんだ。
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