40年にわたり、少年野球の監督として地域の子どもたちを見守っている 府川 延雄さん 千石川岸在住 70歳
少年野球教えて40年
○…地域の少年野球に携わり40年。子どもたちから「監督」と呼ばれ、仲間やかつての教え子たちには「のぶさん」の愛称で親しまれる。現在は港小学校区の児童約30人が所属する港少年野球部の監督を務めている。「技術云々より、まずは野球の楽しさを子どもたちに教えたい」と、人懐っこい笑顔を見せる。
○…1973年に審判を頼まれたのがきっかけで、少年野球に関わるようになった。その後、社会人野球チーム「有明クラブ」でプレーするかたわら子どもたちに野球を教え、1978年に監督に就任した。「あの頃7つあった少年野球チームも、今では1つだけ。でも今でもこうして野球を子どもたちに教えさせてもらえるのは、ありがたい」と目を細める。
○…須賀で生まれ育つ。子どもの頃は仲間と集まっては、砂浜で野球をして遊んだ。中学で本格的に指導者から野球を学び高校に進学するが、父が倒れたため中退。「親戚の八百屋に世話になったりダンプ運転したり、色んな仕事をやった」と話す苦労人だ。しばらく野球から離れるが、知人に誘われ社会人野球チームに入り現在に至る。「嫁さんには野球バカって言われる」と大きく笑うが、「家族の理解があってこそ」という思いが滲み出ていた。
○…子どもたちには常日頃から挨拶や礼儀、チームプレーの大切さを教えている。「技術的なことは昔の教え子たちに任せてある。あいつらの方が上手いしな」と冗談交じりに笑うが、地域の子たちに真っ直ぐ育って欲しいという思いは熱い。チーム内で問題が起きれば子どもたちの話をしっかり聞き、時には保護者を交えて話をすることもある。「これから先、野球を続ける時はもちろん、人生においても必要な一番大切なことを、今のうちから教えてやりたい」と、面倒見のいい”須賀の親父”は今日も球場で少年球児たちを見守っている。
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